【福西崇史 熱血EYE】攻撃のスイッチ入れる大島がキーマン

 日本サッカー協会は5月31日、W杯ロシア大会に臨む日本代表23選手を発表した。MF本田圭佑(31)=パチューカ、MF香川真司(29)=ドルトムント、FW岡崎慎司(32)=レスター=の“ビッグ3”をはじめ経験、実績豊富な選手が多く名を連ねた中、12選手が初選出。MF原口元気(27)、MF宇佐美貴史(26)=ともにデュッセルドルフ=は初の大舞台に胸躍らせた。

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 ある程度、予想通りの顔ぶれとなった。手堅く、経験のある選手が多い。入るか入らないかで言えば植田、三竿、井手口らをどうするか。乾や酒井宏、岡崎らはケガ明けをどう見るかだったが、状態を上げていけると確信があったのだろう。

 香川は必要な選手と思っていたはずで、ガーナ戦で確信に変わったのではないか。元々の実力や実績を踏まえ、あとはケガの状態だけ。周りの選手への影響も考えたのだろう。

 キーマンは大島と長谷部だ。大島は試合をコントロールできるし、攻撃へのスイッチを入れる役割としては一番の選手。守備のレベルも高く、伸びしろがある。

 長谷部はグラウンドの中はもちろん、外でチームをまとめることも任される。例えば試合後に雰囲気が変わることもある。特にW杯では、雰囲気作りが重要になってくる。

 本田は試合の怖さを知っている。彼の近くでどれだけサポートができるかがポイント。武藤ら前の選手は相手が嫌がることをしてほしいし、後ろの選手は連係を第一に考えていくことだ。

 23人は1次リーグを突破できる力を備えている。今後は冷静な判断を心掛けてほしい。W杯へ熱い気持ちになっていくが、冷静に現実を見て、コンディションを上げていくことが大切だ。(02年日韓、06年ドイツW杯日本代表=デイリースポーツ評論家)

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