MF香川真司“最高齢ジャパン”に反論「プラスにして戦う」
W杯ロシア大会に出場するサッカーの日本代表は1日、発表から一夜明け、千葉県成田市内のホテルに再集合した。MF香川真司(29)=ドルトムント=は都内で取材に応じ、過去最高の平均28・3歳の日本代表メンバーを、経験値という観点から「プラスにとらえている」ときっぱり。4年前のブラジル大会からの成長の跡をそれぞれが証明し、屈辱を晴らす思いを訴えた。日本代表は2日に渡航。直前キャンプ地のオーストリア・インスブルックに入る。
過去最高の平均年齢でW杯に臨む“高齢化ジャパン”。新鮮さのないメンバーに対する世間の風当たりを知ってか知らずか、香川は受け流すように、そのメリットを強調した。
「経験値であったり、選手個人の勘であったりは大事になってくる。(年齢が)上の選手が多いなら、そういうものをプラスにして戦っていきたいし、経験値は非常に高いものが一人一人にある」
本田、岡崎らビッグ3を含む代表11人が、1勝もできずに敗れた4年前のブラジル大会経験者だ。「ブラジルでの結果が自分たちを強くしてくれたということをロシアで証明したい。この4年間、常にいろんな壁があったんじゃないかな。それを一つ一つ乗り越えてきた」。11人の共有する思いを訴えた。
個人として、イメージはできている。「相手が怖いと思うエリアで、どれだけボールを受けられるか。そこで受けられれば自分の良さも出るし、チームとしても優位に立てる」と相手に脅威を与える存在になるつもりだ。
初戦まで、残り20日足らず。「自分自身は生かされるタイプ。練習、試合で慣れれば、必ずチームのストロングポイントになる」。年を重ねただけの4年間ではない。ゴールを脅かすプレーで、重ねた年輪を、その深みを示す。