【福西崇史 熱血EYE】本田は怖さをもっと出せればと思う
「国際親善試合、スイス2-0日本」(8日、ルガノ)
W杯ロシア大会に向け、欧州で事前合宿中のサッカー日本代表は8日(日本時間9日未明)にスイスのルガノでスイス代表と親善試合を行い、0-2で敗れた。
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試合への入りは良かった。開始早々からプレッシャーをかけていき、守備への意識が高く、積極的にカバリングもしていた。守備に対する意図は見えたし、ガーナ戦よりは良くなっていたと言える。
もっとも、先制されてから展開が変わった。駆け引きを含めて、ペナルティーエリアに入られる前から後手後手になり、PKを与える状況を作ってしまった。
スイスの能力は高かったとは言え、走らせて、展開させてしまった。いかにペナルティーエリアに入れさせないか。置き換えれば、自分たちの攻撃の際に、いかに相手のペナルティーエリアに入るかを考えていかなくてはならない。
システムについては、途中で3バックに変えるかとも思っていたが、最後まで4バックで通した。3バックより、しっくりきていたように思う。
攻撃面で言えば、例えば原口や宇佐美は1対1で崩せた場面が何回かしかなかった。本田についてはボールキープなどで良さを出せてはいたが、怖さをもっと出せればと思う。
パラグアイ戦は勝利もそうだが、とにかく点を取ること。そのために、もっと精度を上げること。W杯まであと1試合、次は結果にこだわってほしい。(02年日韓、06年ドイツW杯日本代表=デイリースポーツ評論家)