出た!本田節「自信を過信に」 不振の西野JAPANに“脳内革命”起こす
「日本代表合宿」(10日、ゼーフェルト)
W杯ロシア大会を控えた日本代表は10日、本大会前最後の一戦となる国際親善試合・パラグアイ戦(12日、インスブルック)に向け、オーストリア・ゼーフェルトで練習を行った。MF本田圭佑(31)=パチューカ=はW杯本番を前に「自信を過信に変えていくフェーズ(局面)に来ている」と話し、本田流の“脳内革命”でチーム内の空気を一変させる。DF長友佑都(31)=ガラタサライ=は頭髪の色を黒から一転、金に染めた。また、0-2で敗れたスイス戦で腰を打撲したMF大島僚太(25)は練習に参加せず、大事を取って宿舎のジムで別調整した。
本田流の脳内革命を起こす。スイス戦に敗れ、西野体制は発足から2連敗を喫し、いまだゴールも生まれていない。代表を取り巻く空気はネガティブなもので渦巻いている。残された時間は少ない。本田は「精神的な準備は始めていかないといけない」と、W杯本番への過程を描く。
「ここからは自信を過信に変えていくくらいのフェーズだと思っている」と強い口調で言い切った。これまではミーティングやチームメイトとの会話で忌憚(きたん)のない意見を戦わせてきたことを明かした上で、「シビアな会話と自信の融合がものすごく重要になる」と持論を展開した。
結果が生まれない中、困難な作業であることは間違いない。だが、「難しいことをやるのが日本代表」と語気を強め、「前向きな議論を増やしていきたい。脳の中にポジティブなワードを入れていきたい」と語った。
もちろんメンタルだけではW杯は勝ち抜けない。長友は「圭佑もパフォーマンスを上げないとダメ。ミスを減らし、得点に絡んでくれないと勝てない」と、シビアに注文を付けた。
8年前、自身初のW杯では「自分のことしか考えていなかった。なるようになれというスタンスだったという記憶はある」。今は違う。3度目のW杯へ「もっと自分のことを考えないといけないなというくらい、チームのことを考えている」と明かした。成熟した本田が日本をV字回復に導く。