乾の2発で西野ジャパン初勝利 香川もゴール W杯へ希望の光

 「国際親善試合、日本4-2パラグアイ」(12日、インスブルック)

 日本はMF乾貴士(30)=ベティス=の2ゴールで、西野朗監督の就任後、初勝利を挙げた。香川真司(29)=ドルトムント=も試合終了間際にゴール。W杯前最後のテストマッチで、希望の光が差す結果となった。

 西野監督は「縦に急ぐことだけではなくて、ボールを保持しながら縦の攻撃ができましたので。しっかりと崩した中で攻撃できたのが良かったのかなと」と振り返った。乾の2得点を「前半外しまくって、後半、おもり外せと(言った)。良かったのではないでしょうか」とアドバイス内容を含めて振り返った。W杯へ「1試合1試合ポイントを持ちながら攻守に修正はできていますので、今日起用できなかったメンバーもアグレッシブさを捉えてチャレンジしたい」と語った。

 西野監督は8日のスイス戦から酒井高徳を除く先発10人を入れ替え、テスト色の強い選手起用をした。トップ下には香川真司が、1トップには岡崎慎司が入り、左MFに乾、右MFには武藤嘉紀が入る攻撃陣。守備ラインには酒井高、昌子源、植田直通、遠藤航が並んだGKは東口順昭が先発し、後半から中村航輔に交代。長谷部誠、本田圭佑、川島永嗣らはベンチスタートだった。

 FIFAランクは日本の61位より上位の31位ながら、W杯出場権を逃しているパラグアイを相手に前半は攻めてを欠いた。32分にはスローイン後の混戦からO・ロメロにボレーシュートを決められて先制点を献上。西野体制3試合目も暗いムードが漂った。

 しかし、後半6分、香川からのパスを左サイドで受けた乾が中央に切れ込みながらミドルシュートをゴール右に突き刺して同点。さらに18分には右サイドからのパスを香川がワンタッチで中央に流して走り込んだ乾が2点目を流し込んだ。

 続く32分には右コーナー付近で柴崎が蹴ったFKが、相手FWサンタンダールのオウンゴールを誘い3点目を挙げた。R・オルティスにミドルを決められたものの、試合終了間際に香川が昨年10月のハイチ戦以来となる代表戦のゴールで、突き放した。

 相手守備の甘さなど、100%額面通りに受け取れない面もあるが、W杯初戦となるコロンビア戦へ、希望の光が差す結果となった。

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