長友、悔しさ糧に…「最高の結果を」 本田らとともに北京五輪世代の集大成へ

 サッカーのW杯ロシア大会に臨む日本代表は14日、1次リーグ初戦のコロンビア戦(19日・サランスク)に向けて調整した。自身3大会連続のW杯となるDF長友佑都(31)=ガラタサライ=は練習後「このチーム、このスタッフで戦えるのは、この大会で最後。後悔がないようにしたい」と強い意気込みを見せた。また、MF香川真司(29)=ドルトムント=はコロンビアのMFハメス・ロドリゲス(26)=バイエルン・ミュンヘン=との“10番対決”へ、静かな決意をにじませた。

 色あせない喜びも、忘れられない悔しさも分かち合ってきた仲間だからこそ、大舞台への思いは膨れていく。14日にロシア入り後の初練習を終えた長友は既に臨戦態勢だった。「気持ちの高ぶり?これ(金髪)を見たら分かると思いますけど。気持ちもフィットしてきたかなと。自分も熱い、強い気持ちでいたいっていうのはあるので」。金色の頭髪を指さし笑って見せた。

 絶望に打ちひしがれた夏から10年の月日が流れた。08年北京五輪。MF本田、香川、FW岡崎、DF吉田らとともに臨んだものの、3戦全敗だった。悔しさを糧にそれぞれの選手が世界に挑戦し、飛躍。長らくA代表の主力を務め、今大会でも経験豊富な中核メンバーとして君臨する。

 艱難(かんなん)辛苦を共にしてきた盟友たち。「いいことも苦しいことも辛いこともたくさんあって。それを乗り越えてきて、刺激を与えながらみんなではい上がってきたメンバー。とにかく成功したい。このメンバーで、W杯でまず最高の結果を出したいというのは誰よりも持っていますね」。自身らの世代にとって集大成となる大舞台にかける情熱は人一倍だ。

 もちろん、チーム全体への思いも熱いものがある。発足からわずか2カ月ほどと、過ごしている期間は短い西野ジャパンだが「このチーム、このスタッフで戦えるのは(W杯が)最後。だから僕自身も後悔がないように。今までも強い気持ちでやってきたが、それ以上に思いを一つに。ぎゅっと固めようかなと思う」。常に危機感を発し、0-2と惨敗した8日のスイス戦後には「チームの雰囲気を変えたい」と金髪にもした。自信が砕かれた4年前の再現は二度としたくはなかった。

 「たくさんのことを経験した自分たちがいる。(4年前よりも)もっとパワーアップしていると信じている。その経験がまずはコロンビア戦のピッチで生かされるようにしたい」。来るべきリベンジマッチに向け、チームの思いを熱く、強くする。

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