酒井宏が先発復帰へ “頼れる右の翼”の静かなる覚悟「100%やる」

 「ロシアW杯・H組、コロンビア-日本」(19日、サランスク)

 サッカーW杯ロシア大会に出場する日本代表は15日、ベースキャンプ地のカザンで冒頭15分間を除く非公開練習を行い、1次リーグ初戦のコロンビア戦(19日、サランスク)に向けて調整した。西野朗監督(63)は主にセットプレーの守備面を確認。主力組にはDF酒井宏樹(28)=マルセイユ=が入ったとみられ、コロンビア戦で先発復帰する可能性が高まった。また、コロンビア戦には4バックの布陣で挑む方針が固まった。

 頼れる右の翼が戻ってくる。“アキラのカーテン”が引かれた非公開練習。関係者によると、酒井宏は主力組に入ったとみられ、コロンビア戦で先発復帰する可能性が高まった。「11人のメンバーは絶対に言い訳ができない。試合に出るなら、そういう覚悟を持ってやりたい」と、酒井宏は決意をにじませた。

 大事な初戦に間に合った。4月に左膝を負傷。所属クラブでは5月に実戦復帰したが、代表合宿合流後は戦術練習でも控え組に回ることが多く、コンディションが不安視されていた。5月30日のガーナ戦は出場機会がなかったが、8日のスイス戦では途中出場で34分間プレー。12日のパラグアイ戦では後半45分間と、徐々に出場時間を伸ばしてきた。

 マルセイユでは今季33試合に出場し、コロンビアの最前線で脅威となるFWファルカオ(モナコ)との対戦経験もある。「サボっているように見えて、一番大事なところに絶対いる。DFの視野から消えて、常にそういうのを狙っている選手なので、集中してやった方がいい」と、チームに対策を伝授した。

 自身2度目のW杯だが、4年前は出場機会なし。成長を示す大舞台へ「初めての大会だと思って臨んでいるので、すごく楽しみ。過度の緊張、モチベーションもないし、いつも通りにやっていければ」と平常心を強調した。

 最終予選では全10試合中9試合に出場するなど、日本代表での存在感は増すばかりだ。「一人の選手として100%やれることは確実な上で、チームに何かをもたらせれば」。実績、経験とも代えの利かないサイドバックは、静かに覚悟を語った。

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