本田Vアシスト 初戦勝利に数秒沈黙「そこまで大きいと思ってないです」
「ロシアW杯・H組、コロンビア1-2日本」(19日、サランスク)
ベンチスタートとなった本田圭佑(パチューカ)だったが、後半25分に香川と代わって投入されると、直後の28分、大迫勇也(ブレーメン)の決勝ヘッドをアシストする左CKで、勝利に貢献した。「しっかりと決勝点に絡む仕事ができて、それに関しては非常に嬉しく思っています」と静かに振り返った。
本田は香川と軽く抱き合ってからピッチへ。すぐにミドルシュートを放つと、後半28分にCKを大迫の頭に合わせた。リードを奪ってからも、さすがのボールキープで、時間を消化。勝利に貢献した。
勝ち点3は大きな結果と言えるが、本田は「結果だけ見るとね。勝ち点3を獲れたので、まあ満足いく結果だったんじゃないかなと思います」と冷静に語った。「一方で内容に関してはそこまでいいものではなかったと感じていますし、試合結果も見てのとおり相手が10人の中、ほぼ80分ぐらいですか、戦うことになって。このアドバンテージを生かし切れなかったかなと思います」と、もっと楽に運べた試合だったと反省した。
自身はベンチで戦況を見つめていたが、「結果を出すということだけにこだわってこれまで準備をしてきましたし、自分に与えられた時間はわずかでしたけど、しっかりと決勝点に絡む仕事ができて、それに関しては非常にうれしく思っています。欲を言えばね、自分自身が決勝点を決められるような活躍をできればいいと思ってるんですけど、チームが勝つのが一番なんで、満足しています」と、言葉の端々に、もっとプレーをしたい、使ってほしい、という思いをにじませていた。
アシストについては、「結果を出し続けないと評価はされないので、今後、次、さらに今日以上に大事になると思います」と次につなげると誓った。初戦白星について問われると、数秒間沈黙。「そこまで大きいと僕は思っていないです。あと2つあるうちの1つは勝たないといけないと思っているので。ただ、1つ勝てばいいという状況にできたのは上出来だと思う。ここからが大事だというステージをようやく自分たちでつくれた。最低限、次、結果を出して予選突破を目指してやりたいと思います」と前を見据えた。