西野監督「運だけではなく、良い選手に恵まれているな」通訳機は苦手なまま
「ロシアW杯・H組、コロンビア1-2日本」(18日、サランスク)
日本に初戦白星をもたらした西野朗監督が試合後、会見に出席した。
(会見場に登場)「耳当ての仕方が分からないんだよ、長谷部がいないと(苦笑)
-試合を振り返って。
「はい、ありがとうございます。スタートから非常にアグレッシブには入れた。そして数的優位な状況の中で試合を進めることができた。ただ、選手にもハーフタイムには数的優位がすべての優位ではなく、ポジショニングで優位に立たないといけないと話した。同点にされてからも、コロンビアにポジショニングで優位に立たれて、流れを持ってこられない前半だった。ポゼッションもかなり高まり、ファルカオ始め、前線の選手の動きを失わさせた、自分たちでコントールした前半だったと思う。中途半端に攻め込んでシュートというのではなく、勝てる試合なので、いかないといけない。セットプレーだったが、決定機もあった。ハーフタイムの修正力、全員の対応力が、運動量も含めてコロンビアを上回ることができた。やっぱりハメスが出てきたかと思ったが、全体でうまく。個人ではなく対応するのがある程度うまくやれた。後半は自分たちのゲームができて、ある程度ボールもコントロールできた。それが2点目につながった。選手はアグレッシブにタフに入れたのが非常に良かったのではないか。ありがとうございます」
-今日の先発メンバーをいつ決めて、一番大きな狙いを教えて欲しい。この1勝が日本に与える影響は。
「すべて初戦、コロンビアに対してと言ってきたので。今までの準備は今日のゲーム。自分の中で固定した形で今日を迎えるのではなく、トライ、いろいろテストした上でメンバー、形、システムを決めたいと思っていたので。パラグアイまで選手もシステムもトライした中で。最後は中盤のアタック&ディフェンス、攻防というところが3試合とも、そこで優位に立てるか立てないか。そういうキャスティングで柴崎、香川、乾。そういうボールをうまくグループでも個人でも扱える、そういう選手が必要だと。リアクションだけにならず。ディフェンス、ディフェンスの中で最後(攻める)というのならば、また違ったキャスティングだったんですが。香川の状態も良くなっていた。それはパラグアイ戦を通じて感じたこと。乾も、日本では難しい状態だったが、そういう選手たちも、日本に必要な選手だと思い、起用しました」
(続けて)「最高の目標設定をした上での結果。本当に勝ちきる、全員が勝負に対して後半、入れたというところ。非常にこういう形で終えることができて、大きなアドバンテージと考えますが、2戦目も3戦目も非常に厳しい相手。いかに自分たちのストロングが出るかというところにフォーカスしたい。常に相手のストロングを意識していると、勝利の確率は少なくなると思うので、常にそこを考えて準備していきたい」
-ロシアでは伝統があり、成功するとお祝いする。チームはどんな形でお祝いするのか。
「今日、優勝したのであればサランスクのメーン通りを全員でパレードをしたいが、されど1つ、3ポイント取っただけなので。次の会場に、モスクワの会場まで取って起きたいなと思います」
-相手の弱点も突きたいと話していた。どこをつこうとしていたのか。
「最初に話しましたけど、数的な優位は決してゲームの中では優位ではない。ポジショニングをどうとっていくか。プレッシングならば1人余った状態で自然と入っていけるというのはあって、それはやっていた。あとはボールの出し入れで前線の選手のスタミナを奪っていくようなこともできた。酒井宏樹や後半は本田も崩しに参加していた。誰というわけではなく、両サイドでボールを動かしつつ、優位性を作っていくと。選手たちもボールをテンポ良く動かせるシーンもあった。選手たちも戦術的な理解が共有できて、ボールが動かせたと思う」
-監督が運を持っているかは、重要な要素だと思うが。オレ、持ってるなと思ったか。
「そうですね。何とお答えして良いかわかりませんが。色んな評価を頂いていますが、結果を出す中で示したいなというのは、運につながってくれれば良いと思うが、運だけではなく、良い選手に恵まれているなと思います。スパシーバ」