韓国、痛恨のPK失点 残り2戦は独とメキシコ「厳しい状況」
「ロシアW杯・F組、スウェーデン1-0韓国」(18日、ニジニーノブゴロド)
スウェーデンの堅守の前になすすべなく、韓国は大事な初戦を落とした。フリーでペナルティーエリアに進入した回数はチーム全体で3度しかなく、枠内へ放ったシュートはゼロ。エースのFW孫興民は前後半で1度ずつ、ペナルティーエリアに走り込んだが1本のシュートも打てず「悔しい。残り2試合、厳しい状況になった」と表情をゆがめた。
長身選手がそろう相手に対して布陣を4-4-2から4-3-3に変更した。高さに対抗すべく3トップの中央には197センチのFW金信煜を起用。だが、長身FWに入る有効なクロスはなく、攻撃は停滞した。J1神戸の金承奎を押し煜のけ抜てきされたGK趙賢祐は好セーブで気を吐いたものの、PKだけは止められなかった。
10度目のW杯に臨む過程は日本と重なる。アジア最終予選で苦しんで監督交代に踏み切り、本大会を指揮するのは自国の申台竜監督。直前の強化試合も不振で不安を残したまま大舞台を迎えた。
今後の相手は強豪のメキシコとドイツ。2大会ぶりの決勝トーナメント進出へいきなり窮地に立たされた。「本当にこの試合に勝ちたかった」という指揮官の声が会見場にむなしく響いた。