岡田武史氏&トルシエ氏 日本の1次リーグ突破の可能性は「60%」
元日本代表監督の岡田武史氏とフィリップ・トルシエ氏が21日、NHKの「クローズアップ現代+」に出演。日本代表の1次リーグ突破の可能性を問われ、ともに「60%」とした。
苦戦が予想されていた初戦のコロンビア戦を2-1で勝利。セネガル、ポーランドとの戦いを残し、期待感が高まっている。
岡田氏は「確率論で言うと勝ち点3じゃまだまだ低いでしょうが、第1戦を日本が取ったということ、今のチームのムード、それといろんなことにチャレンジしているので予想もしないことが起こっていますよね。そういう意味で、60%から63・5%くらいまで」と予想。一方、大会前は日本の厳しい戦いを予想していたトルシエ氏は「日本の方々は自信をつけたと思いますし、チームも自信がついている。夢を見てもいいが、ただ、まだあと2試合、大変重要な試合があります。簡単に勝てるものではないが、60%位、突破する希望はある」とうなずいた。
2戦目のセネガルは身体能力の高さを備えながら、組織力も発揮。ポーランドとの初戦では世界屈指のFWレバンドフスキに仕事をさせず、2-1で勝利した。
岡田氏は「セネガルはかなり強い。アフリカ独特の身体能力の高さはすごい。安易なミスパスからのカウンターを受けたくないし、ディフェンスラインの裏に大きなスペースを与えたくない」とし、セネガルのスピード対策にメンバーを入れ替える必要性も提言。「昌子のところにスピードのある槙野とか、またはかき回すために、乾のところに岡崎を入れるとか」とした。
トルシエ氏もセネガルのカウンターに警戒心を示し、「日本は待ちに入ったほうがいい。そうなると日本からカウンターを仕掛けられる。ディフェンスをしっかりやる。柴崎の代わりに山口を入れ、そうすれば中盤をよりディフェンシブにできる。乾の代わりに宇佐美。乾はいい試合をしたが、宇佐美を入れたらフレッシュな力を入れることができる」とし、初戦とおなじく試合終盤に本田を切り札として投入することも重視した。