原口、半端ない運動力で西野JAPANを奇跡16強へで導く
「ロシアW杯・H組、日本-セネガル」(24日、エカテリンブルク)
サッカー日本代表は24日、1次リーグH組第2戦のセネガル戦(エカテリンブルク)に臨む。MF原口元気(27)=ハノーバー=は、いつだって自らの前に置くハードルは高い。勝てば16強進出の可能性があるセネガル戦。自身初のW杯の舞台となるコロンビア戦では勝利に貢献も「自分自身に関することは、結構イメージ通りだった。でも、人間欲が出るというか。やっぱり攻撃でも何かをやりたいというのもあるので」と高みを見据えていた。
長期的な計画で磨き上げた走りが、花開いた。原口はロシアW杯をゴールに設定し、14年から“肉体改造”を行ってきた。筑波大の谷川聡准教授との個別トレーニングで、走りの質に磨きをかけてきた。地味なトレーニングの繰り返しだったが「W杯はこういうものではないか。だったらこういう準備をしようって」。右MFで先発フル出場したコロンビア戦、国際サッカー連盟(FIFA)発表のデータでは、スプリント回数や走行距離で両軍合わせてトップクラス。まさに走りで勝利に貢献した。
「準備してきたものがあの数字に出ているとしたら、それはそう(成果)だと思う」。それでも「それが結果に直結するかはまた別。僕が目指しているのは勝ち点3。そっちにフォーカスしてほしい。勝ち点3を取った11人の中の1人。その評価が一番」と話す。
そして「チームのために走りました、ではなくて。勝てればそれで良いのかもしれないけど、攻撃で違いを作ることでチームを助けられるのも分かっている」。コロンビア戦で原口は左サイドからの攻撃時に、逆サイドから意識的にゴール前に入る動きを繰り返した。「これを続けていけば、必ずチャンスはくると思う」。2連勝がかかるセネガル戦、原口は勝利のために走りながらも、虎視眈々(たんたん)とゴールを狙う。