本田が新たな自分発見「サブに対してこれだけ前向きに」 味方の得点も「うれしい」
「ロシアW杯・H組、日本2-2セネガル」(24日、エカテリンブルク)
途中出場で同点ゴールを決め日本を救ったMF本田圭佑が試合後に思いを語った。2試合続けて途中出場で、コロンビア戦はアシスト、セネガル戦はゴールと結果を残していることに、「サブに対してこれだけ前向きに考えられたサッカー人生なんてなかった」と表現した。
後半27分に投入された本田は、同33分に結果を出した。大迫のクロスを乾が折り返した所に至近距離で合わせてゴールネットを揺らした。
スーパーサブとしての仕事を果たし、「こういう流れで出て、結果を出せたことはホントにうれしく思ってますけど、チームとして欲を言えば、1-1のまま僕が出て、勝ち点3を取りに行けたらという欲は、もちろんあります。それができなかったというところで、最終戦までもつれる訳で、予定とは変わりますけど、これがW杯でもあるし」とチーム全体を、そして大会を見渡して冷静にコメントした。
限られた、短い時間で結果を出すことには、「準備の仕方は明らかに違った。サッカー人生でサブをこれだけ、サブに対してこれだけ前向きに考えられたサッカー人生なんてなかったから、それはW杯がそうさせてくれてると思うし、そういう準備の仕方は明らかに、一発目で決めないとって緊張感の中で準備をしてるつもりなので」と、新たな自分の姿を見いだしている様子だった。
「前向きに考えられた」点について、一つには自身がベンチで控えている時の味方のゴールがあると明かした。これまでにも本田がサブに回ることはあるにはあった。ただ、W杯とは重要度は比べようもない。そうした状況の違いも踏まえて、「ベンチは喜ばないといけないみたいな決まりがあるのか、槙野がいつも前に飛び出ていくんで、練習試合で僕が飛び出てなかったら、なんで本田飛び出てへんねんみたいな、僕にちょっと雰囲気出してくるから。それはでも僕からしたら、いらんやろってところで、これまで普通にベンチに座ってきたし。だから人のゴールでもサブでこれだけうれしいのは、これまでなかったというのは間違いないです」と自分自身の心理を分析するかのように語った。
本田の日本代表でのゴールは16年9月1日、1-2で敗れたW杯アジア最終予選のUAE戦以来。「いつですか。えっあの清武からのゴール?あれから代表で取ってないの?僕的にはもう毎試合パチューカで取ってるくらいのイメージなんで、その久しぶり感は逆に知らなかったというか、けっこう頻繁に、むしろ年明けてからばんばん取ってるイメージなんで、けっこう空いてますね。それは全然ちょっと、物覚えもあんま良くないんで忘れてましたね」と本田節もさく裂させていた。