スペイン B組首位通過も反省ばかり「このままでは…」
「ロシアW杯・B組、スペイン2-2モロッコ」(25日、カリーニングラード)
スペイン代表はB組を首位で突破したものの、選手たちは浮かない顔。ライバルチームの失速、今大会から導入されたVARによる得点認定と、限りなく“他力本願”で目標を達成しただけに猛省の声が聞かれた。
すでに敗退が決まっているモロッコを相手にロスタイム突入までリードを許す展開。91分に途中出場していたFWアスパスがゴールネットを揺らしたが、いったんはオフサイドがあったとして無効に。その後、今大会から導入されたVARで問題のシーンが確認され、得点が認められた。また、時を同じくして同組1位を争っていたポルトガルがイランにPKを献上。1-1の同点に終わったことで、スペインは勝ち点5でポルトガルと並びながらも得失点差で上回った。
特に守備陣はミスを連発している。この試合でマン・オブ・ザ・マッチに選ばれたMFイスコは「これ以上、相手にゴールをプレゼントするわけにはいかない」と立て直しを誓えば、フェルナンド・イエロ監督も「3試合で5失点というのは我々の目指す方向ではなく、満足できる状況ではない」とまるで敗将のコメントだった。
また、MFイニエスタとお見合いしたことでボールを奪われ、先制点を与えるきっかけになったDFセルヒオ・ラモスは「僕らはもっとやれるし、もう少し守備ラインのバランスと手堅さがなければ」と話した。