W杯“特需” サッカー解説陣の多さに「こんなにいたんだ」の声

 サッカーW杯ロシア大会は、日本代表の躍進で国民のボルテージも沸騰中だ。芸能界ではじゅんいちダビッドソン、小柳ルミ子らが“W杯特需”の恩恵を受けているが、熱戦を盛り上げるテレビ各局の解説陣にも注目が集まっている。

 1カ月の長丁場とあって、その顔ぶれも多彩。ツイッターでは「サッカー解説者ってこんなにいたんだ」とつづられるなど、個性豊かな解説陣の好みや評価する声も上がっている。

 NHKではW杯2大会で日本代表を指揮した岡田武史氏が中心。福西崇史氏、岡野雅行氏、小島伸幸氏、市川大祐氏のW杯経験者も名を連ねる。日本が劇的勝利を飾ったコロンビア戦では岡田氏が「西野さん最高でしょうね。選手の心を掴んでね。一つになって戦ってくれたと思いますね」と直前の監督交代で激震が走った現場を思いやり、視聴者の共感を呼んだ。

 「日本-セネガル」を生中継した日本テレビ系では都並敏史氏、城彰二氏が解説。辛口の城氏が「ミスからの失点がもったいない」と、1失点目に直結したGK川島のプレーを振り返った。ネット上では「城の言っていたように(GKを)代えてたら勝っていたのに…」などと惜しむ声もあった。

 グループリーグで日本代表の中継がないテレビ朝日では、“居酒屋解説”でおなじみの松木安太郎氏が健在。中山雅史氏とともにハイテンションで中継を盛り上げる一方、フジテレビは名古屋グランパスを指揮する風間八宏監督や宮本恒靖氏ら理論派が多い。

 現役時代は日本を代表した元選手ばかり。その中で玄人好みの解説で受けがいいのは、TBS系列の戸田和幸氏。日韓W杯では赤いモヒカンヘアーで激しく相手を削るプレーが印象的だったが、解説者としての評価は一変した。ネット上では「現役時代はダーティーなプレーのイメージがあった。解説者としては群を抜いて分かりやすいし、まとを射ている」など、絶賛する声も少なくない。

 戸田氏は26日に更新した自身のブログで「中継を見てくれる皆さんの声が、我々の仕事の方向性や質をより良いものにしていく為には必要です」と、勉強熱心な一面ものぞかせている。

 4年に一度の祭典。サッカー解説者にとっても、自身をアピールする格好の場になっていると言えそうだ。

 各局の解説者は以下の通り。

 【NHK】岡田武史氏、福西崇史氏、岡野雅行氏、小島伸幸氏、市川大祐氏、藤田俊哉氏、宮澤ミシェル氏、石川直宏氏、早野宏史氏、山本昌邦氏

 【日本テレビ系】都並敏史氏、北澤豪氏、城彰二氏

 【TBS系】福田正博氏、戸田和幸氏

 【フジテレビ系】風間八宏氏、鈴木隆行氏、宮本恒靖氏、山口素弘氏

 【テレビ朝日系】松木安太郎氏、中山雅史氏、中田浩二氏

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