W杯のジンクスにドイツものまれる 前回優勝国が3大会連続1次リーグ敗退
サッカー・ロシアW杯では前回大会優勝のドイツが韓国に0-2で敗れ、1次リーグ敗退という結果に終わった。前回大会優勝国はイタリア、スペインに続き3大会連続で1次リーグで敗退で、不吉な“ジンクス”ができあがってしまった。
出場チーム数が現行の32になった1998年フランス大会以降で見ると、前回大会優勝国の次回大会は以下のようになる。
・98年フランス大会 優勝フランス 02年日韓大会で1次リーグ敗退
・02年日韓大会 優勝ブラジル 06年ドイツ大会でベスト8
・06年ドイツ大会 優勝イタリア 10年南ア大会で1次リーグ敗退
・10年南ア大会 優勝スペイン 14年ブラジル大会で1次リーグ敗退
・14年ブラジル大会 優勝ドイツ 18年ロシア大会で1次リーグ敗退
過去のケースでは5回中4回で前回優勝チームが1次リーグで大会を去っている。06年のブラジルにしてもFWロナウド、MFカカ、DFロベルト・カルロスら無数のタレントを擁し優勝を見据えたチームでありながら準々決勝で姿を消しており、満足な結果とは言えなかった。
優勝国は一般的に世代交代を進めにくくなり、新陳代謝によるチームの強さ維持が難しい面がある。ただ、それ以前にW杯を連覇した国は58年スウェーデン大会と62年チリ大会で優勝したブラジルが最後で、カップ戦であるW杯を勝ち切る難しさもある。