韓国がドイツ撃破!26本のシュート耐えたGK趙賢祐「全員が韓国国民のために」
「ロシアW杯・F組、韓国2-0ドイツ」(27日、カザン)
F組は前回覇者ドイツが韓国に0-2で敗れ、同組4位で敗退が決まった。1勝2敗のドイツは17大会連続の1次リーグ突破を逃した。GKマヌエル・ノイアー(32)、MFトーマス・ミュラー(28)=ともにバイエルン・ミュンヘン=ら前回大会優勝メンバーが中心を担ったが、最後までチーム状態が上がらず、予想外の早期敗退となった。
J1でプレーする選手を含めて一丸となった韓国が、王者ドイツから金星を挙げた。2大会連続の1次リーグ敗退とはなったが、FC東京のMF張賢秀は「次も、その次も、一つになる意識を持てば韓国は絶対に強くなる」と、すがすがしい表情を浮かべた。
中盤の要、奇誠庸が負傷で欠場し、守備的MFを務めた神戸の鄭又栄と張賢秀が、ドイツの中盤に食らいついた。激しい守備で鼓舞した鄭又栄は、無回転FKでGKノイアーの捕球ミスを誘うなど攻撃面でも奮闘した。
そして再三の好セーブを見せたのがGK趙賢祐だ。後半2分にはMFゴレツカのヘディングシュートを横っ跳びで外へはじき出した。自分たちの2倍以上となる26本のシュートを浴びたが耐え続け「全員が韓国国民のためにプレーしたんだ」と誇った。
申台竜監督は「ドイツはきっと韓国には勝てると思っているはず。そこにつけ込めるかもと考えていた」と明かした。アジアのチームがW杯でドイツ(東西ドイツ時代を含む)を破るのは初。FW孫興民は「次のW杯が待ち遠しい」と、早くも先を見据えた。