ベルギー監督、日本の“負けてもパス回し”に「まったく問題ないと思う」

 「ロシアW杯・1回戦、ベルギー-日本」(2日、ロストフナドヌー)

 ベルギーのロベルト・マルティネス監督が1日、前日会見に出席した。日本がポーランドとの1次リーグ第3戦で、終盤、0-1で負けているにもかかわらず攻撃をせずパス回しをし、他会場の結果頼みで16強進出を狙ったことについて、「まったく問題ないと思う」と語った。

 世界的にも話題になっている日本の戦略について、マルティネス監督は「W杯は目標を目指す場所。監督は非常に重要な決断を下さないといけなかった。もしこのままいけば次のステージに行けるのであれば、まったく問題ないと思う」と、問題視しなかった。

 日本とは昨年、親善試合で戦ったばかり。「監督は変わったが、大きくは変わっていない。良くオーガナイズされて、2つのシステムを同時にこなしているようだ。長谷部も良くカバーする。良い世代だと思う。欧州のリーグでプレーしている選手がいる。本田もいる。吉田もいるし、乾もいる。どうやってプレーするかを知っている。集中してプレーしないと、問題を起こされると思っている」と、選手名を挙げながら警戒した。

 下馬評ではベルギーが圧倒的優位と目されているが、「これはW杯だから。日本のことは尊敬している。まだ勝負は決まっていない」と、引き締めを図っていた。ボールの保有率を高めるスタイルをとる日本に対して「日本はポゼッションが良い。日本のポゼッションを抑えないといけない」と語った。

 また、守備の要であるコンパニーの復帰が期待されていることには、「みんな大丈夫。ヤヌザイだけ、練習中にケガをして、膝を打った。それ以外は、明日のグループの対象になる。とにかくみんなピッチに立ちたいと思っている。非常に競争心がある」と含みを持たせた。

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