柴崎“大物食い弾”任せろ!過去にはレアルとバルサから得点
「ロシアW杯・1回戦、ベルギー-日本」(2日、ロストフナドヌー)
日本史上初のベスト8入りを目指すサッカー日本代表は2日(日本時間3日)、ロストフナドヌーでの決勝トーナメント1回戦でベルギーと対戦する。
相手が強ければ強いほど、柴崎は真価を発揮する。「今の自分を示す場所」。史上初の8強進出をかけた大一番を前にしても、物静かな語り口はいつもと変わらない。だが、言葉には強い決意をにじませた。FIFAランク3位のベルギーは掛け値なしに「世界の中でもトップの国」と認識している。
大物は“好物”だ。鹿島時代の16年12月にはクラブW杯の決勝、レアル・マドリード戦で2得点。昨年9月にはスペインリーグで、バルセロナ相手にヘタフェ移籍後初ゴールを挙げた。この2クラブから得点した日本人は柴崎以外に存在しない。14年9月の国際親善試合・ベネズエラ戦で代表デビュー弾も決めた。長短織り交ぜたパスだけでなく“一発”を持ち合わせるのも柴崎の魅力だ。
自身初のW杯。大会前は定位置を約束されていたわけではなかったが、今や中盤の要として3試合連続で先発出場している。出場時間260分は主将の長谷部も上回り、中盤の選手として最長。セネガル戦では鮮やかなロングパスを長友に通し、乾の同点弾の起点となった。「プレーが研ぎ澄まされているか」と問われ、「その表現というのは的を射ている」と自身の成長を実感している。
ヘタフェとの契約を21年6月まで残すが、複数クラブが興味を示しているとスペインメディアが報じるなど、日本の背番号7に熱視線が注がれる。「日本が世界のトップに入れる日が来るように、その歴史の一部になっていければ」。その右足で、前人未到の8強をたぐり寄せる。