スペイン、またも開催国とのPK戦で敗退 02年には韓国に
「ロシアW杯・1回戦、スペイン1(3PK4)1ロシア」(1日、モスクワ)
セルヒオラモスがうなだれ、ジョルディ・アルバがピッチにへたりこんだ。イニエスタは仲間をなぐさめに回り、最後のキッカーとなったアスパスは涙目だった。スペインが、2002年の日韓大会で韓国に敗れたのに続き、またしても開催国とのPK戦に敗れ、W杯を去った。
試合序盤から試合を支配したのは、戦前の予想通りスペインだった。ロシアはカウンターに活路を見いだしたが、前半12分、スペインのペナルティーエリア右からのFKがロシアのイグナシェビッチに当たってゴールにはいるオウンゴールになり、スペインが先制した。しかし、同41分、エリア内でスペインのピケがハンドをし、ロシアがPKを獲得。これをジュバが決めて同点に追いついた。
後半の45分、そして延長に入ってもスペインはロシアの守りを崩せず、また、ロシアもカウンターを決め切れないまま経過。120分を過ぎても決勝点は生まれず、PK戦に突入した。
スペインは1人目のイニエスタ、2人目のピケが決めたが3人目のコケが止められた。4人目のセルヒオラモスは決め、外せば負けの5人目・アスパスが中央へのキックをGKアキンフェーフに左足で止められた。
ロシアは1人目から全員が決めたが、スペインGKデヘアに1人目スモロフも、3人目ゴロビンもコースが甘くセーブされかけた。それでも、気持ちがこめられていたのか、ボールはゴールネットを揺らした。競技場に詰めかけた大観衆がスペインに声や空気で重圧をかけ続けた末の勝利だった。
2002年の日韓大会では、準々決勝で韓国と0-0でPK戦に突入し、3-5で敗れた。反対に強豪を撃破した韓国では大フィーバーが巻き起こった。