日本の逆転負けも東京のPV会場は混乱なし「よくやった」と賛辞の声

日本の先制ゴールに沸くサポーター=東京都港区(撮影・中田匡峻)
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 サッカーのロシアW杯決勝トーナメント、日本対ベルギー戦のパブリックビューイング(PV)が2日深夜、東京・芝公園のスターライズタワーで行われた。平日の午前3時開始にもかかわらず、満席の450人が集結して声を枯らした。結果は2-3で逆転負けしたものの、強豪を追い詰めた日本代表の健闘を誰もがたたえた。

 「堂々たるベスト16」という実況アナウンスが聞こえると、大きな拍手が会場を包んだ。大画面の先、遠いロシアの地で涙する代表戦士に「ありがとう!」の思いを届けた。

 0-0での折り返し後、ドラマのような後半戦が始まった。3分のMF原口元気の先制ゴールで重苦しいムードは一変。時間条件などから学生が多かったサポーターはお祭り騒ぎのまま、同7分、MF乾貴士の一撃で2点差とし、ボルテージは最高潮になった。得点シーンのリプレーのたびに沸き、日本が攻め込むたびに総立ちになった。

 しかし、後半24分に1点差とされると、追われる恐怖が迫り、5分後には同点に。そして、ロスタイムでMF本田圭佑のFKが外れるとため息が充満。そして、延長目前でMFシャドリの決勝ゴールを許すと悲鳴が上がった。

 天国からの悪夢-。それでも、不満の声はなかった。6月29日のポーランド戦では、1次リーグ突破のための戦略上、負けを受け入れる時間稼ぎで賛否両論が起こったが、この日は違った。すべてのサポーターが心を奪われていた。タオルで顔を覆う女性が続出したが、悔しさだけでなく感動の涙が混じっていた。

 千葉から車で来場した美容室の30代男性1人&女性2人も「悔しいですけど、すごくいい試合だった」とうなずき、「これから帰って仕事です」と笑顔で会場を後にした。

 PV会場から東京・渋谷に向かった42歳男性、34歳男性、21歳女性、21歳女性の4人組も満足そうだった。最年長の男性は「残念だけど、盛り上がった。4年後に期待を持てた」とすっきりした表情で、PV初体験だったという女性2人も「よくやった。お疲れさまという感じ」と日本代表に言葉を送った。

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