本田圭佑、ビッグマウス後継者登場に期待「優勝と言い続けられる奴が引っ張る」
「ロシアW杯・1回戦、ベルギー3-2日本」(2日、ロストフナドヌー)
3大会連続でのゴールを決めるなど、存在感を示したMF本田圭佑のW杯が終わった。試合後、今大会が最後のW杯になると明言した上で、サッカー人生のすべてを「僕はW杯の為にやってきたんですよ」と回顧。今後の代表について「優勝と言い続けられる奴が次の代表を引っ張って行くんだろうなと思います」とビッグマウスの後継者が現れることに期待した。以下、一問一答の要旨。
-結果について。
「現実ですよね。これが僕にとって最後のW杯になるんですけど。正直、自分がみんなをもう1個上のステージへ連れて行ってあげたかったなというのはありますけど、そこで決められないのが僕の実力だし、受け入れないといけないというよりは、現実がこれなんで」
(続けて)「しっかり受け止めて、自分がずっと発言してきた優勝というものを、今日活躍した若い世代にしっかり引き継いでもらいたい、引き継いでもらえるんじゃないかという期待を込めて、W杯ということに関しては、3度出させてもらって、このW杯に関しては途中出場という役割で、やれることはベストを尽くした。その思いはあります」
(続けて)「ベルギーも勝利に値した戦いをしたし、僕らも最後まで自分たちの持っている最高のプレーに近いものを出せたし、仲間には本当にありがとうと言いたいし、僕は同点で出るというシチュエーションを想定していたのに、結果を出せなかったというのは、本当に申し訳なかった。まあこれは話せばきりないですね」
-最後のW杯は大会前から決めていたのか。
「4年後はちょっと考えられないですね。そういうものじゃないし、自分の為のW杯なら同じような役回りで出れる可能性もありますけど、そういうことじゃないと思ってるんで、日本代表が大きく前に進んでいかないといけない、そういうミッションにどういった形で関わるかわからないですけど」
-次のサッカーのモチベーションはどこに。
「そこはちょっと整理したい。W杯、次は出ないなということはここで言ってもいいかなと思うぐらいはっきりしている。でも自分が現役をどう続けて行くか、サッカーにどう携わっていくか、そこは整理して、ここで中途半端に発言できない」
-この大会をもって代表を引退か。
「それは現役のところとリンクしてくるので、4年後は見られない、それははっきり言える。今言えることはそれだけです。ここではっきり伝えたいのは、仲間に感謝していると、本当に楽しかったし、自分が6月13日の誕生日の日にみんなに祝ってもらって、その時にちょっとだけ喋らせてもらったんですけど、このW杯が終わった後に自分の人生が終わる、としたらどういう決断をしていくか、そんくらいの気持ちで、まあ人生終わらないんだけども、終わるとしたら、どれくらいの覚悟でどういう意思決定で取り組んで、どういう会話をみんなとしていくかっていうつもりでこのW杯過ごしたいとみんなに話させてもらって、可能な限りそれをやれるだけやったつもりで」
(続けて)「言えるのは本当に選手のみんなを好きになったし、こんなに好きになれると思わなかったくらい好きになったんで、だからそういうふうな感じで今後も人生歩めると、いろんな人を好きになれるかなと思えるくらい」
-好きになったのか好きになるようにしたのか。
「わからないです。ただ後悔したくなかった。人生終わっちゃうんで、設定としてはね(笑)なんで後悔したくない、言い残したことはないようにしようとやってきたし、西野さんにもそうしてきたし、他の選手にもそうしてきたし、かといってサッカーなんで、勝つ為に、この若手に過剰な状況を与えすぎたらいけないと、言わないことも決めてたし、それを踏まえて後悔しないように自分が決断してきた短い期間だったので」
(続けて)「そんなふうにやってるうちに、そんな感情が芽生えてきたというのは新しい発見というか、これだけのW杯、自分が小さい頃からね、このために、ホント僕はこのためにやってきたんすよ。究極論、プロになるのも欧州で活躍するのも、僕はW杯のためにやってきたんですよ。ホントにW杯のためにやってきたから」
-8強に手を掛けたのは本田圭佑のプライドか。
「いや、僕の実力を出し切ったという意味では悔いは無いです。ただ優勝を目指してそれが果たせなかったというのは、この意志を次の若手に引き継いでもらいたい、まだ優勝ということを口にする若手がいないんで、今日出て活躍した選手の誰かが、誰に何て言われようが優勝と言い続けられるヤツが次の代表を引っ張って行くんだろうなと思いますし、それにふさわしい奴は今回のW杯で何人か見つけてるんで頑張ってほしいですね」