ベルギーが8大会ぶりの4強 日本に劇勝した赤い悪魔の実力はホンモノだった

 「ロシアW杯・準々決勝、ブラジル1-2ベルギー」(6日、カザン)

 初制覇を狙うベルギーが過去5度優勝のブラジルを2-1で破り、1986年大会以来8大会ぶりの4強入りを果たした。1998年大会以来の頂点を目指すフランスはウルグアイに2-0で快勝し、3大会ぶりのベスト4。両者は10日(日本時間11日)の準決勝で対戦する。南米勢は全て姿を消し、4強は3大会ぶりに欧州勢で占められることが決まった。

 破壊力抜群の矛と、強固な盾。攻守両面で豊富なタレントが実力をいかんなく発揮し、ベルギーが王国を撃破した。1986年メキシコ大会以来、32年ぶり2度目の4強入りにマルティネス監督も「言うべき言葉が見つからない。(ブラジル戦は)本当に困難なことをやってのけた」と破顔。2点差を逆転して日本を下した「赤い悪魔」の強さは本物だった。

 “奇策”とも言える三つまたの槍(やり)が、カザンの月夜に光った。ルカク、E・アザールという強烈な個と共に、代表では守備的MFが主戦場のデブルイネを中央に置く3トップを形成。最大の見せ場は1-0の前半31分、日本戦でも見せた電撃速攻だ。相手CKのこぼれ球をルカクが拾い、長い距離を突進。最後はデブルイネが右足で対角線のサイドネットを射抜いた。指揮官が「リスクを負い、ギャンブル性もあった」という布陣は、高い個人能力と戦術理解度で大一番での結果につなげた。

 イングランドのトップクラブで活躍する俊英をそろえる「黄金世代」がブラジルを退け、前回大会と2年前の欧州選手権では壁だった、8強を突破。「ファイナルまで行くつもり。僕らは優勝するためにここにきた」。27歳と若きデブルイネの表情には、確かな自信が満ちていた。

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