イングランド逆転で準決勝敗退 ベルギーと3位決定戦
「ロシアW杯・準決勝、クロアチア2-1イングランド」(11日、モスクワ)
サッカーのW杯・ロシア大会の準決勝が行われ、自国開催で優勝した66年大会以来、2度目の優勝を目指したイングランドは、延長戦の末にクロアチアに敗れた。前半5分、トリッピアーが直接FKで先制点も、リードを守り切れずに後半24分に被弾。延長後半4分には、マンジュキッチが逆転ゴールを許した。敗れたイングランドは、14日にサンクトペテルブルクでベルギーとの3位決定戦に臨む。
52年ぶりに母国へカップを持ち帰ることはかなわなかった。「われわれは、大会でも経験の浅いチーム。自分たちを前進させるのは、大会でプレーし続けることだけだった。チームとして素晴らしい成長を見せていると思う」。この日の先発メンバーで、30歳以上は1人だけという若きチーム。スリーピース姿で指揮を執るサウスゲート監督は、決勝への道が途絶えたことをそう振り返った。
突き放せなかった。開始早々の前半5分。ゴール前正面で得たFKで、トリッピアーが6人で築いた壁の上を通して先制。だが、そこから勝負を決める2点目が遠い。大会で得点ランクのトップを走る、エースのケーンも沈黙した。
それでも、指揮官は「選手たち、サポーターの反応を誇りに思っている。新たなステージにたどり着けると信じている」と前を向いた。