クロアチア・モドリッチ頂点獲るのみ 「相手のことではなく、自分たちに」
「ロシアW杯・決勝、フランス-クロアチア」(15日、モスクワ)
15日午後6時(日本時間16日午前0時)にモスクワで決勝戦が行われ、自国開催で優勝した98年以来の栄冠を目指すフランスと、初の決勝戦となるクロアチアが対戦する。前日の公式会見にクロアチアは主将のルカ・モドリッチ(32)=レアルマドリード=が出席。決勝トーナメント1回戦から3戦連続で延長戦に突入するなど、消耗も激しいが、史上9カ国目となる優勝に向けて意気込みを語った。
その目は、世界の頂きのみを見据えている。「相手のことではなく、自分たちにフォーカスしている」。会見場に登壇したモドリッチは、まっすぐと前を見ながら話した。
主将としてチームをけん引。史上13チーム目となるファイナルの切符をつかむ原動力となったモドリッチには、バロンドール(世界最優秀選手賞)に値するという声もあるが「うれしいことだが、個人のことは優先していない。チームが勝つことが一番だ」。少年時代には旧ユーゴスラビアの内戦にも巻き込まれた背景もあるのか「大事なのは諦めないこと、自分を信じること。そうすれば成功につながる。そうやって生きてきた」と語る。
チームを率いるダリッチ監督も「全世界が見ている、偉大な試合。われわれのクオリティーを見せたい」。W杯史上9チーム目となる優勝国に、クロアチアの名前を刻む。