元日本代表・福西氏が解説「キーマンは守田か鎌田」「武器として選んだ相馬」
日本サッカー協会は1日、東京都内で記者会見を開き、W杯カタール大会(20日開幕)に臨む日本代表メンバーを発表した。森保一監督(54)が悩みに悩んで選出した26人の編成について、デイリースポーツ評論家で02年日韓・06年ドイツW杯日本代表の福西崇史氏(46)が解説。さらには大会でのキーマンと目される2選手についても言及した。
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W杯予選を含めて戦ってきたメンバーがベースとしてある。川島、長友、吉田、酒井、柴崎らベテランを入れつつ、しっかりと戦ってきた人たちを残したという印象。顔ぶれについてサプライズかと問われれば、なかったという人選だ。
相馬は当落線上と思っていた。相馬か原口かで、武器として相馬を選んだ。突破というところで武器を選択した。特にドイツ、スペインに対しては守備をせざるを得ない。守備をしつつ前に出て行ける、少ない人数で局面を打開するという選手を選択したと思う。
大迫については、森保監督は自分の目で試合を見に行き、ほかの選手と見比べて今のコンディションでどうかを見ていたはずだ。今は前が決まっていない。何でもできる上田ということになったのではないか。
そして一番気になっていた板倉と浅野は、試合勘を取り戻せると踏んでの選出。ケガやコンディションの状況を常に見て決断したと思う。
キーマンは守田か鎌田。ボールを取ることについては遠藤がいる。ボールを運ぶ、攻撃に行くところで、守田や鎌田の力はものすごく大事になる。
ここから初戦までの約3週間。選ばれた選手は、よりコンディションを上げないといけない。ただ、これが難しくて、ケガはできない。少し力を落としてやることもできるが、そうすればキレやコンディションは上がっていかない。その部分はせめぎ合いになっていく。(02年日韓・06年ドイツW杯日本代表=デイリースポーツ評論家)