森保監督の苦渋決断 大迫、原口ら“サプライズ落選”で2列目から前に前回大会経験者なし
日本サッカー協会は1日、東京都内で記者会見を開き、W杯カタール大会(20日開幕)に臨む日本代表メンバー26人を発表した。森保一監督(54)は日本代表の歴代最多タイ4度目となる長友佑都(36)=FC東京=や主将の吉田麻也(34)=シャルケ=らを順当に選び、W杯アジア最終予選では招集外だった相馬勇紀(25)=名古屋=を“サプライズ選出”した。一方で大迫勇也(32)=神戸、原口元気(31)=ウニオン・ベルリン=らが“サプライズ落選”となった。
ほぼ無風に終わったメンバー発表だったが、サプライズは用意されていた。森保監督がゆっくりと注意深く、約3分間にわたって読み上げた26人のリストに、大迫の名前は含まれていなかった。
アジア予選を主軸としてけん引し、18年ロシア大会の1次リーグ・コロンビア戦で決勝点を挙げ「半端ない」の流行語を生んだストライカーの、3大会連続W杯は夢と散った。
今年に入って筋肉系の負傷などが続き、3月以降は代表から遠ざかっていた。9月に戦列復帰後は直近5試合3得点と復調気配を示していたが、吉報は届かなかった。
原口の落選にも衝撃が走った。現体制では南野拓実に次ぐ38試合に出場。中盤で新境地を開いていたが、4-2-3-1の布陣に回帰したことで序列が下がったとみられる。
前回大会16強の立役者2人を外した26人の選考は「最終的に今朝決断した」という。森保監督は「許されるのであれば(大迫らを)招集したい。(選考で)比較しなければいけないが、比較できるものではない」と苦渋の決断であったと明かした。一方で「今のベスト」という言葉を4度繰り返し、メンバー選考に「自信を持っている」と強調した。
大迫と原口が外れたことで、2列目から前の4つのポジションに前回大会の経験者は一人もいなくなった。代わって上田綺世や相馬勇紀を選出。経験不足による不安を指摘された指揮官は「経験者の力を借りて戦いたいところはある」と偽りない思いを口にしつつ、「W杯で成功したいという野心を持って戦ってくれるエネルギーを期待した」と若手の“伸びしろ”に託した。
4年間で計122人を招集し、えり抜きの26人をそろえた。現在の心境を「行雲流水」(自然の成り行きに任せて行動する)と表現した。ベスト8以上という「新しい景色」を、自然体で探しに行く。