スペインV狙える陣容 ドイツ中盤はタレント揃い 日本どう戦う?

 サッカーのW杯カタール大会は20日に開幕する。出場する計32チームの戦力を分析し、AからHまでの各組4チームずつを、計8回にわたって連載。第5回は日本が入ったE組を紹介する。

  ◇  ◇

 ▼スペイン    

 ルイスエンリケ監督の下で2010年南アフリカ大会以来、2度目の頂点を狙える陣容が整った。技術と機動力を兼ね備える19歳のペドリと18歳のガビ、南ア大会の優勝を知る34歳のブスケツが組むバルセロナ(スペイン)勢の中盤は安定感がある。センターFWモラタへの縦パスを合図に、周囲の選手が前へと飛び出す。両ウイングで軸となる技巧派のサラビアとF・トレスが所属クラブで出番が少ないのは不安材料。

 ▼ドイツ     

 中盤はタレントぞろいで、守備では世界屈指のGKノイアーがゴール前に立ちはだかる。2列目は多彩な顔ぶれだ。W杯通算10点を誇るミュラーは健在。注目の19歳ムシアラはゴールに直結する働きができる逸材。ホフマンは豊富な運動量が武器。守備的MFは戦術眼に優れるキミヒと、対人守備に強いゴレツカのコンビが有力で、技巧派のギュンドアンも控える。わずかな懸念はウェルナーが負傷離脱したFWの人選と、DFの層の薄さか。

 ▼日本      

 初のベスト8進出を目指すが、1次リーグ突破は一筋縄ではいかない。調子を落としている吉田、故障がちな冨安の両センターバックが万全の状態なら守備ラインは安定するだろう。守備的MFの遠藤と守田のボール奪取力は強豪相手でも計算が立つ。好機を生み出すのは質の高い選手がそろう2列目。攻めに転じる際の起点となる鎌田と久保はゴール前にも顔を出したい。伊東、三笘は推進力を生かして速攻を担う。堂安の左足、南野の嗅覚にも期待がかかる。

 ▼コスタリカ   

 最大の武器は世界屈指のGKナバスの存在だ。レアル・マドリード(スペイン)、パリ・サンジェルマン(フランス)とビッグクラブを渡り歩く35歳のベテランはピッチ内外の柱。守護神を中心とした堅守速攻が生命線だ。課題は攻撃面。北中米カリブ海最終予選は14試合で13ゴールにとどまり、大陸間プレーオフに回る一因となった。アーセナル(イングランド)などでプレー経験のある30歳のキャンベルや18歳のベネットの奮起が必要だ。

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