森保監督 FW町野をDF中山の代役に J1日本人得点王加え攻撃厚み「伸びしろがある」

ドーハ入りし会見する森保監督
選手に先立ってドーハに到着し、取材に応じる森保監督(共同)
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 日本サッカー協会は8日、W杯カタール大会(20日開幕)へ臨む日本代表にFW町野修斗(23)=湘南=を追加招集した。背番号は20。右アキレス腱の損傷で不参加となったDF中山雄太(25)=ハダースフィールド=に代わる選出で、湘南からは1998年フランス大会での小島伸幸、呂比須ワグナー、中田英寿(当時は平塚)以来、6大会ぶりのW杯メンバー入り。ドーハ入りした日本代表の森保一監督(54)が取材に応じ、選出理由などについて説明した。

 追加招集には町野が抜てきされた。クラブを通じ「誇りと責任を持って行ってきます。今まで関わったすべての人に感謝しています。プレーで恩返しができたらと思っています」とコメント。湘南からのW杯日本代表選出は6大会ぶりとなった。

 前線では、メンバー入りが有力とされながら選外となったFW大迫勇也(神戸)がバックアップメンバーを断っていた。そこで、似たプレースタイルの今季J1・13得点で日本人トップの町野に機会が巡ってきた。

 森保監督は町野に決めたことに「今シーズン何点取っていますか?13点。(J1の)日本人得点王で、献身的にチームに貢献できるところは(7月の東アジア)E-1(選手権)や、9月のデュッセルドルフ(での国際親善試合)で見せてくれている。今の実力と、まだまだ伸びしろがあると言うこと」と説明。抜けたDFではなく、攻撃の戦術に厚みを持たせる選択をした。

 現状の1トップ3人のうち、前田と浅野はスピードタイプ。プレースタイルが違い、185センチという高さと強さを備えた町野が入ればボールが収まり、時間をつくり出すこともできる。時間をかけないカウンター以外でゴールの可能性も高まった。

 三重県伊賀市出身の町野。自身は履正社から加入した横浜Mではリーグ戦の出場がなく、北九州ではJ3でもプレーした。そこから結果を積み上げ、A代表まではい上がってきた苦労人。ゴール後、お決まりの“忍者ポーズ”を世界にも披露するチャンスをつかんだ。

 ◇町野修斗(まちの・しゅうと)1999年9月30日、三重県伊賀市出身。18年に履正社から横浜Mに加入したが公式戦出場はなし。19年からJ3北九州に期限付き移籍し、J2昇格に貢献。20年も北九州でプレーし、21年に湘南へ移籍した。昨季はリーグ31試合4得点。今季は30試合13ゴールで得点ランク日本人トップ。7月の東アジアE-1選手権でA代表デビュー。利き足は右。185センチ、77キロ。

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