【W杯戦力分析・G組】王国ブラジルに堅守スイス、FW強力なセルビアが挑む

 サッカーのW杯カタール大会は20日に開幕する。出場する計32チームの戦力を分析し、AからHまでの各組4チームずつを、計8回にわたって連載。第7回はG組を紹介する。

  ◇  ◇

 ▼ブラジル    

 大黒柱のネイマールはトップ下や2トップの一角として自由に動く。左右に張るビニシウスとラフィーニャは突破力抜群。センターFWはリシャルリソンのふくらはぎの負傷が気がかりだが、ガブリエルジェズスら候補は多い。守備ラインにマルキーニョス、中盤にカゼミロと経験豊富な人材がそろう。カゼミロの相棒は運動量の多いフレジか。攻撃的なパケタを使う策もある。

 ▼スイス     

 欧州予選C組では8試合で2失点の堅守が光り、イタリアを抑えて1位突破した。守備を支えるのは、今夏にマンチェスター・シティー(イングランド)入りしたセンターバックのアカンジ。対人プレーに強く、攻撃を組み立てる能力も備える。鋭い反応が光るGKゾマーの存在も頼もしい。中盤は司令塔のシャカ、ドリブル突破と左足のキックが魅力のシャキリが健在だ。

 ▼セルビア    

 ストイコビッチ監督が率い、攻撃は迫力十分。3バックはややスピードに欠けるが、ブロックを組んだ際の守備は頑強だ。2トップを組むのはブラホビッチとタディッチか。前者は身長190センチの大型FWで、左足の強烈なシュートが武器。後者は万能型のベテランで、FWでもワントップの後方で司令塔のS・ミリンコビッチサビッチと並ぶ形でも頼りになる。

 ▼カメルーン   

 1次リーグ突破が現実的な目標になる。バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)のFWチュポモティングやインテル・ミラノ(イタリア)のGKオナナら欧州で活躍する選手を抱えるものの、9月の強化試合ではウズベキスタンと韓国に連敗した。主将のFWアブバカルは不発で、年代別フランス代表経験があり、カメルーン代表を選んだアタッカーのムブモも好結果を残せなかった。

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