森保J、カナダ戦で主軸ボランチ守田と遠藤が欠場 代役先発に柴崎&田中、見極めへ
「国際親善試合、日本代表-カナダ代表」(17日、ドバイ)
サッカーW杯カタール大会を控える日本代表は16日、本大会前最後の実戦となる国際親善試合カナダ戦(17日、UAE・ドバイ)に向け、チャーター機で現地入りし、試合会場で冒頭15分間を除く非公開で最終調整した。記者会見に臨んだ森保一監督(54)は遠藤航(29)=シュツットガルト、守田英正(27)=スポルティング、冨安健洋(24)=アーセナル=ら4人の欠場と、柴崎岳(30)=レガネス、田中碧(24)=デュッセルドルフ=をボランチで先発起用することを明言。1次リーグ初戦のドイツ戦(23日)を前に、ボランチの選手層が試される。
◇ ◇
重要な初戦を1週間後に控え、日本代表が中盤の底に不安を抱えることになった。遠藤は脳振とうの影響、守田は左ふくらはぎの違和感でカナダ戦を欠場。体調不良で合流が遅れている三笘を加えた3人は、最後の予行演習を経ることなくドイツ戦に向かう。
15日からチームに合流した遠藤と守田だったが、別メニューで練習を終えた。練習後、遠藤は自らの口でカナダ戦の欠場を明言。守田も「ちょっと(筋肉に)硬さが残っている」と状況を説明。2人はドーハに残って回復を最優先させる。
高い強度やボール奪取力に秀でる遠藤と守田の両ボランチは、主力で臨んだ9月の米国戦でもそろってフル出場。本大会でも中盤の主軸を担うとみられていたが、ドイツ戦に向けて、守田は「不安は間違いなくある」と言葉を濁し、遠藤は「(練習を)やってみて大丈夫だったらやる」と話すにとどめるなど先行きは不透明だ。2人に次ぐ立ち位置の田中もリーグ戦で右膝を負傷。14日まで別メニュー調整が続いており、回復途上にある。森保監督にとっても頭が痛い状況となっている。
カナダ戦ではボランチの人選が鍵の一つとなっていたが、森保監督は前日会見で柴崎と田中の先発起用を明言。「守田、遠藤がいなくてもW杯を戦っていける選手層があると、明日の試合で確認したい」と“代役”を託す2人に期待を寄せた。板倉や鎌田のボランチ起用については「状況を見て決めていきたい」とした。ドイツ戦に向けた貴重な試金石。森保監督の判断が注目される。