イングランド代表など反差別の腕章を着用せず 選手に警告の可能性
イングランド・サッカー協会(FA)は21日、W杯カタール大会に出場するイングランド代表主将のFWハリー・ケーン(トッテナム)が反差別の意思を示す「One Love」のキャプテンマークを着用しないと公式サイトで声明を発表した。
「One Love」の腕章はカタールで同性愛が違法とされていることなどに抗議するもので、イングランドの他に日本と対戦するドイツやオランダも着用の意向を表明していた。
腕章を着用した場合、国際サッカー連盟(FIFA)から罰金だけでなく、選手に警告などの制裁を科される可能性があるため、FAは「選手を警告などスポーツ的な制裁を受けかねない状況に置くことはできない」と説明した。加えて「FIFAの前例のない決定に非常に苛立っている」と強い不満を表明した。
イングランドは21日に1次リーグ初戦のイラン戦を控える。