カズ ドーハの悲劇以来29年ぶりカタールへ出発「楽しみ」長友には“ダメ出し”「許可取って」

 サッカー日本代表と同じ安眠サポート用のマットレスを担いでドーハへ出発する三浦和良(撮影・開出牧)
 ドーハ出発前に笑顔で心境を語る三浦知良(撮影・開出牧)
 ドーハ出発前に取材に応じる三浦知良(撮影・開出牧)
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 サッカー元日本代表FW三浦知良(55)=JFL鈴鹿=が21日、W杯カタール大会視察への出発前に成田空港で取材に応じた。1993年10月28日の“ドーハの悲劇”以来29年ぶりとなるドーハ入りとなるが、今回はリポーターとして23日(現地時間)の日本対ドイツ、24日(同)のブラジル対セルビアの2試合を観戦予定。「楽しみにしています。(日本代表には)見ていて面白い試合をしてほしい。選手はプレッシャーの中(で大変だが)、僕は気楽な立場で楽しみたいです」と声を弾ませた。

 日本はグループリーグでドイツ、スペイン、コスタリカと対戦する。キングは「全部楽しみ」と頬を緩め、厳しい組み合わせとなったものの「W杯で優勝したことのある国(ドイツ、スペイン)と2試合もできるのはいいこと」と感慨を込めた。

 また、連絡をよく取るという日本代表DF長友佑都(36)=FC東京=について「日本代表のDNAを強く持って受け継いでくれている」と目を細めつつ、日本からの出発時にカズのスタイルを想起させる“ダンディ”なハットをかぶっていた姿に反応。「DNAで、帽子まで継がなくてもいいのにね。僕の許可を取ってくださいって連絡したら『次からは取ります』って返事が来ました」と冗談めかしながらエールを送った。

 ◆サッカー日本代表の「ドーハの悲劇」 1993年10月28日にカタール・ドーハで行われた米国W杯アジア最終予選の最終戦で、試合前時点で1次リーグ1位の日本は初の本戦出場に王手をかけてイラクと対戦。三浦知良や中山雅史のゴールで2-1と終盤までリードしていたが、ロスタイムに同点ゴールを入れられて引き分けに終わり、勝ち点差で予選敗退が決まった。試合終了間際に地獄に落とされた日本代表イレブンはピッチ上で崩れ落ち、ぼうぜん自失でしばらく動けなかった。

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