イングランド 6発発進 フレッシュな顔ぶれ躍動でイランに大勝 サカは2発決めた

 「カタールW杯・1次リーグB組、イングランド代表6-2イラン代表」(21日、ドーハ)

 1次リーグが行われ、B組は前回4位で2度目の優勝を狙うイングランドがイランに6-2で大勝した。19歳のベリンガムが先制、21歳のサカが2得点を決めた。64年ぶり出場のウェールズはベールのPKで追いつき、米国と1-1で引き分けた。A組では過去3度準優勝のオランダがアフリカ選手権王者セネガルに2-0で快勝。終盤にハクポ、クラーセンがゴールを奪った。

 イングランドが新時代の到来を予感させた。19歳のベリンガムが機先を制し、21歳のサカが得意の左足で2ゴール。フレッシュな顔ぶれが躍動して格下のイランをねじ伏せた。

 相手GKの負傷で約10分も中断した序盤はリズムに乗れなかったが、前半35分に中盤からゴール前に上がったベリンガムが左クロスを頭で合わせて均衡を破った。ドルトムント(ドイツ)で活躍する若きMFが「点を取ってからスペースが生まれた」と、そこから一気にたたみかけた。

 同43分にCKの折り返しをサカが蹴り込み3分後にはスターリングが3大会目で待望のW杯初ゴール。後半17分に再びサカがドリブルから4点目を決めた。その後は先の戦いを見据えて右足首を痛めた前回大会の得点王ケーンらを温存した。

 大会前は6戦勝ちなしと不振でサウスゲート監督の手腕を問う声も出始めた。前回W杯4強、昨年の欧州選手権で準優勝したチームへの期待がしぼみつつあった中で、攻撃的な4-3-3の布陣を採用し「相手の背後をよく突けた」と本来の持ち味を呼び覚ました。

 6発発進で見せつけた層の厚さ。エースのケーンに依存しない戦いにも1966年以来の頂点を目指すチームの底知れぬ可能性が表れた。

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