「カタールＷ杯・１次リーグＥ組、スペイン代表７－０コスタリカ代表」（２３日、ドーハ）

　Ｅ組で、スペインは初戦でコスタリカに７－０で圧勝した。７ゴールは今大会最多。勝ち点３で日本と並び、得失点差でスペインが同組１位、日本が２位となった。

　スペインは後半ロスタイムにモラタが７点目を決め、圧勝劇を締めくくった。攻守に圧倒してコスタリカにシュートを１本も打たせず、Ｗ杯における同国の１試合最多得点記録を更新。この上ない好発進にルイスエンリケ監督は「全ての面で上回った。全てがうまくいった」と誇った。

　伝統のパスサッカーで翻ろうした。相手マークが届かない巧みな位置取りに加え、テンポの速いプレーで守備網をいとも簡単に攻略。序盤から押し込み、前半１１分にオルモの先制点で口火を切った。球を失っても素早い切り替えで奪い返した。７２％ものボール支配率に満足せず、攻め手を緩めなかった。

　１６強で敗退した前回大会後に就任した監督が植え付けた、妥協しない姿勢や強度の高さが今大会の「無敵艦隊」の特長でもある。２０１０年大会以来、２度目の制覇へ期待が高まる中、オルモは「優勝を考えるには早過ぎる。次の試合に集中しないと」と冷静にドイツ戦を見据えた。

　将来のスター候補、ガビはＷ杯の同国史上最年少となる１８歳１１０日でＷ杯デビュー。後半２９分、左クロスに後方から走り込み、低空の右足ボレーでゴール右隅を射抜いた。最年少の１７歳２３９日で決めたペレ（ブラジル）らに続き、Ｗ杯史上３番目の若さの得点となった。ルイスエンリケ監督は「まだ１８歳だが、ベテランのような個性がある。将来スターの１人になる」と絶賛した。