カズがドーハから帰国 「自分たちが必ず勝ち進むんだという意志があった」
サッカー元日本代表のFW三浦知良(55)=鈴鹿ポイントゲッターズ=が25日、深夜、W杯観戦を終え開催国カタールから帰国のためドーハ市内のハマド国際空港に到着し、取材に応じた。黒い上下のジャージー姿に黒いキャップとサングラス、白いスニーカーを合わせ、りさ子夫人らと姿を見せた。
日本代表がドイツ代表に逆転勝ちした1次リーグ初戦を観戦。「すごく難しい試合だった。その中で1点に抑えていたことが流れとして良かったかなと思う。追いつければ一気に流れは変わるのではないかなと思っていた。その通りになって良かったなと思います。その中にはみんなのここまで積み上げてきた団結力だったりとか一体感、そして自分たちが必ず勝ち進むんだという意志があった」と振り返った。
本大会で格上ドイツからの歴史的勝利。決勝トーナメント進出へ大きく前進する勝ち点3を得た。カズは「選手たちはこういうチャンスは必ず自分たちにあると思ってやってきたと思う」と語り、「やっぱり目的は決勝トーナメントにいくこと。選手たちは気を引き締めていると思います」と話した。
大会公式スポンサーのアンバサダーとして、1次リーグのドイツ-日本の他に、かつて自身がプレーしたゆかりのあるブラジルがセルビアに2-0で勝利した試合も現地で観戦した。
カズが同地を訪れるのは1993年10月28日の「ドーハの悲劇」以来。「スタジアムも全て違いますし、雰囲気も全然違うので、純粋に自分がW杯を楽しんだだけって感じです。日本の試合も全部見られることなら見たかった」と言い、日本への帰路に就いた。