サッカーのＷ杯カタール大会に出場している日本代表は２６日、コスタリカとの第２戦に向け、ドーハ市内で冒頭部分を除く非公開で最終調整を行った。２３日のドイツ戦で決勝点を挙げ「ドーハの奇跡」の立役者となった浅野拓磨（２８）＝ボーフム＝は、２００２年日韓大会の稲本潤一以来となるＷ杯２戦連発へ意気込んだ。左太もも裏の違和感で欠場が確実視される酒井宏樹（３２）＝浦和＝の代役には山根視来（２８）＝川崎＝の先発が有力。右太もも裏の違和感を抱える冨安健洋（２４）＝アーセナル＝は欠場が濃厚となった。

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　もう一度、この男がヒーローとなる覚悟を示した。「本当に自分でも大舞台に強い、持っている男というのは感じる。試合前からやれる気しかない」。浅野が２試合連続ゴールで日本を勝利に導く自信をのぞかせた。

　２戦連発ならば０２年日韓大会での稲本以来２人目の快挙だ。Ｗ杯同一大会での２得点以上は、日韓大会の稲本、１０年南アフリカ大会の本田圭佑、１８年ロシア大会の乾貴士が成し遂げており、浅野が決めれば４人目の達成者となる。

　ドイツ戦では、板倉からのパスで裏に抜け出すと見事なボールコントロールからゴール。想定通りのカウンターが完璧にハマった。「（次も）間違いなくそこは日本にとってチャンスになってくる。僕たち（前線の選手）はそこを一つも逃さないように準備して、ゴールという結果に結びつけられるようにしないといけない」。得点のイメージはできている。

　４年前のＷ杯では出場メンバーから落選し、バックアップとして帯同。ピッチの外から本大会を見守ることしかできなかった。悔しさを経て、つかんだＷ杯出場とゴール。初戦後には４年前のロシア大会で得点を決めた香川真司から「おまえすげぇよ」と連絡をもらい、次戦へさらなる刺激となったという。

　次勝てば同組の他チームの結果次第で決勝トーナメント進出が決まる。広島時代からの恩師・森保監督とともに大舞台で結果を残したい気持ちは強い。「お互いが信頼できているからこそ、前回みたいな奇跡と言われるような結果が生まれる」。２連勝へ“ジャガー”が再び雄たけびを上げる。