コスタリカ 2試合通じて唯一の枠内シュートが決勝点 敗退の崖っぷちから生き残る
「カタールW杯・1次リーグE組、日本代表0-1コスタリカ代表」(27日、アルラヤン)
コスタリカが敗退の崖っぷちから生き残った。0-0で迎えた後半36分、DFフジェルが放った左足シュートは柔らかな弧を描き、懸命に体を伸ばした権田を指先をかすめ、ゴールに吸い込まれた。日本が許した唯一の枠内シュートだった。
7失点したスペインとの初戦ではシュートなしに終わっていた。日本戦でもシュート4本。2試合計180分間で枠内に飛ばしたたった一本が、価値ある勝ち点3をもたらした。
スペインの大敗で国内から大きな批判を浴びながら臨んだ日本戦だった。スアレス監督は「昨日までは死んでいたが、まだここで生き延びている。我々は夢を持っている」と1次リーグ突破へ意欲を示し、殊勲のフジェルは「我々は信頼を失うほどやる気が出るチーム。最悪でも最善でもないが、偉大なことを起こせると信じていた」と誇らしげだった。