長友佑都「一番批判を受けるべきは自分」 ベテランが矢面に!逆風の中ブラボーな結果出す!

 サッカー日本代表の長友佑都(36)=FC東京=がコスタリカ戦の敗戦から一夜明けた28日、取材に応じ、若手への中傷にも似た声に対して「一番批判を受けるべきは自分」と矢面に立つ覚悟を示した。1次リーグ突破が懸かる12月1日(日本時間同2日)のスペイン戦へ、2010年南アフリカ大会の経験を生かし、勝利への決意をにじませた。

 吹き付ける逆風の風よけとなる。消化不良の敗戦に対するチームへの風当たりは強い。SNSでは精彩を欠いた若手選手への心ない批判が渦巻き、元日本代表の本田圭佑がツイッターで「安易な批判はやめるべき」と自重を促すほどだった。

 長友は「批判は当たり前」としつつも、「若手選手が躍動できなかったのは、僕の雰囲気づくりが甘かった」と悔いた。日本初の4大会連続出場と歴代最多の13試合出場。W杯を熟知している36歳は責任を痛感。「一番批判を受けるべきは自分」と若手を擁護した。

 スペインとの決戦は3日後に迫り、敗戦の傷を素早く癒やすことが必要となる。脳裏によみがえるのは23歳で初出場した10年南アフリカ大会。初戦に勝って2戦目に敗れた状況は今回と酷似している。中村俊輔や中沢佑二、川口能活ら経験豊富なベテランから「次だ。問題ない。自分の仕事だけに集中しろ」と声をかけられ「切り替えて前を向けた」。同大会は3戦目に勝利し、ベスト16に進んだ。

 「先輩たちに与えられた言葉はずっと胸に刻まれている」。先達の役回りを今度は自身が演じる。「僕がここに入っている価値、自分自身の価値を示せるのは今だなと感じている」と自覚を示した。

 報道陣への対応後、自身のツイッターで「グループリーグ突破してまたどでかい声でブラボー言ったるからな」(原文まま)と決意表明した。「批判はガソリン」と語ってきた。浴びせられる厳しい声は勝利への燃料となり、長友の心を燃やす。

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