スペイン E組首位突破へ油断なし ルイスエンリケ監督「日本に勝ちに行く」

 ドイツと引き分け、GKシモンをねぎらうスペインのルイスエンリケ監督(右)=共同
 後半、先制ゴールを決め、雄たけびを上げるスペインのモラタ(共同)
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 「カタールW杯・1次リーグE組、スペイン代表1-1ドイツ代表」(27日、アルホル)

 第2戦が行われ、E組で首位のスペインは1-1でドイツと引き分けた。スペインは後半17分、アルバロ・モラタ(30)=アトレチコ・マドリード=が先制し、ドイツは同38分にニクラス・フュルクルク(29)=ブレーメン=が同点ゴールを決めた。勝ち点はスペインが4で、ドイツは1。スペインは1次リーグ最終戦(日本時間12月2日午前4時)で勝ち点3の日本と対戦。ドイツは勝ち点3のコスタリカと同時刻に対戦する。

 スペインはW杯優勝経験国同士の一戦で、勝ち点1を上積みした。7ゴールと強さを見せつけた初戦に続き、タレントたちが輝きを放った。ドイツと引き分け、ルイスエンリケ監督は「勝つチャンスもあったが、この厳しい組で首位なのだからポジティブに捉えなければ」と納得の表情。1次リーグ最終戦で当たる日本にとっては脅威になりそうだ。

 「ティキタカ」と称される伝統のパスサッカーの中心は、3トップの一列後方に並ぶ20歳のペドリと18歳のガビ。開始7分、2人の連係でゴール前に攻め込み、左のオルモが強烈なシュートを見舞った。ドイツの名手、GKノイアーが必死に伸ばした右手に当たってクロスバーにはね返されたが、短いパスで崩す持ち味を発揮して決定機を演出した。

 均衡を破ったのはスーパーサブだ。後半9分に投入されたモラタが、8分後に魅せた。左からの低いクロスに合わせ、近いサイドに走り込み、右足でうまく浮かせる技ありの先制点を決めた。

 2試合連続で途中出場から得点した。自身初のW杯で好調を維持する30歳のFWは「僕らは団結した素晴らしいチームだ」と充実の表情。強豪アトレチコ・マドリード(スペイン)所属の実力者をベンチに待機させられるほど、選手層は厚い。

 次戦は引き分けでも16強入りできる。モラタが「日本はタフでよく走る。しっかり準備したい」と油断なく話せば、ルイスエンリケ監督は「(スペインは)全員が素晴らしいのだから、誰を起用するかは問題ではない。ただ、日本に勝ちにいくことだけは確かだ」と言っ切った。この強敵から、日本は隙を見いだせるだろうか。

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