森保ジャパン【採点】無敵艦隊駆逐!最高点は堂安、田中、またも采配的中の森保監督!
「カタールW杯・1次リーグE組、日本代表-スペイン代表」(1日、ドーハ)
1勝1敗で第3戦を迎えた日本は、スペインと対戦して2-1で勝利。強豪ひしめくE組を首位通過して、2大会連続での16強入りを決めた。
前半11分に相手FWモラタに先制を許したが、そこから反撃。後半開始と同時にピッチに入ったMF堂安律(フライブルク)が後半3分に同点弾を決めると、勢いそのままに同6分にMF田中碧(デュッセルドルフ)が逆転弾。そのままリードを守り切ってドーハの奇跡の第2弾を達成した。以下、日本代表選手の採点と寸評。
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GK権田【6・5】:失点シーンはさすがにノーチャンスか。コスタリカ戦からのリバウンドメンタリティーには拍手を送りたくなる。終盤のピンチを防いだのは“防衛大臣”として立派だった。
DF谷口【6・5】:3バックの一角として先発してW杯初出場。失点シーンでは寄せの甘さを見せ、イエローカードをもらうプレーもあったが、その後は落ち着いていた。J戦士としての誇りを見せた。
DF吉田【6・5】:コスタリカ戦での痛恨のプレーから自身を見事に立て直した。最後の時間帯は集中を切らすことなくチームをオーガナイズした。
DF板倉【7・0】:大会中に成長する姿が何よりも頼もしい。もはや日本に欠かせないと思える存在に。対人の強さや落ち着いたプレーぶりが際立つ。板倉なくして3バックと4バックの両立は成り立たないだろう。
DF冨安【7・0】:右ウイングとして入ったが、最終的には5バックの右サイドという位置だった。コンディションが不安視されていたが、対人戦でさすがの強さを見せて逃げ切りに貢献した。
MF守田【7・0】:相手にボールを持たれる展開ではボール奪取に苦しんだが、試合を通じて落ち着いたプレーを見せた。前後左右へと顔を出す運動量も光った。
MF田中【8・0】:苦しい展開の中でも集中を切らさずボールを追った。そして後半6分には、三笘との“さぎぬまホットライン”から体を投げ出して伝説に残るような決勝弾をマーク。ありがとう、その言葉しかない。
MF長友【5・5】:左ウイングバックで先発。鎌田にゲキを飛ばすなどメンタル面ではチームを引っ張ったが、決定的な仕事はできず。3試合連続で途中交代となった。
MF伊東【7・0】:右ウイングとして先発。持ち味のスピードある攻撃だけではなく、守備にも奔走。同点ゴールの場面でもプレスが生きた。
MF堂安【8・0】:後半開始からピッチに入って即座に結果を残した。あのゴールで劣勢だった試合のすべてが変わった。全国民が感謝する一撃だった。
MF三笘【7・5】:彼がいることで日本の攻撃に光りが見える。決勝点のシーンは、三笘で無ければ折り返せなかった。先発出場で見たい気持ちと、頼もしすぎるジョーカーという気持ちが同居するほど。
MF遠藤:出場時間が短く採点不可。とにかく試合に出られるコンディションで良かった。
FW鎌田【5・5】:左FWの位置でスタート。大会前のコンディションはどこへ行ったのか。攻撃をけん引したとは言えなかった。失点時にはプレスに行けず、というより行かず。
FW前田【6・5】:厳しい展開の中でも懸命なプレス。そんなスタイルから生まれた堂安の同点弾、彼の真骨頂だった。
FW久保【5・5】:右FWで先発。活発に動き回るも、相手にボールを握られる展開では持ち味を発揮できず。勝手知ったるスペインサッカーへの対抗という面で期待をさせたが、前半終了後にベンチに退いた。
FW浅野【6・0】:リードした時間帯からピッチに入った。最前線からにらみをきかせていたが、もう少しプレスにいってもよかったのではないか。それでも裏を狙い続ける姿勢で逃げ切りに貢献。
森保監督【8・0】:後がないスペイン戦は最初から3バックで勝負に出た。後半開始から投入した堂安のゴールなど、ドイツ戦に続いて采配が光った。再び見せた勝負師としての一面。手のひらを返させていただき、ありがとうございます!
(デイリースポーツ・デジタル編集部)