逆転弾の田中碧「色々言われて腹立つ部分あった」コスタリカ戦後の批判に発奮
「カタールW杯・1次リーグE組、日本代表2-1スペイン代表」(1日、ドーハ)
日本が初の2大会連続決勝トーナメント進出を決めた。前半11分に先制を許した日本は、後半開始から猛反撃を仕掛け、一気に試合をひっくり返した。後半3分に途中出場のMF堂安が同点弾。続く同6分には、堂安の仕掛けから逆サイドのMF三笘がラインギリギリで折り返し、MF田中碧が押し込んだ。
値千金の逆転ゴールを決めた田中は「(ラインギリギリで)残してくれたので、入るのを信じた。けが人が出てチャンスをもらっている部分があったので、結果を残してポジションを勝ち取りたいのもあるし、目に見える結果を残せたのはよかった。自分がやってきたことは少しは報われたかな。今までの人生でやってきたことで、神様がご褒美をくれたのかな」と感慨深げに振り返った。
1次リーグでは、初戦のドイツ戦で金星を挙げたものの、続くコスタリカ戦では0-1でまさかの敗戦。決勝トーナメント進出が一転厳しくなり、日本代表への風当たりも厳しくなったが、「前回コスタリカに負けて、選手が色々言われているのを見て腹が立つ部分もあった。同じ国民なのになぜ一緒に戦ってくれないのかと思った」と田中。反骨精神をエネルギーに変えたといい、「だからこそ見返してやるとは思ってないが、もう一回勝って全員で次のステージで戦いたいというのがあった。また次の試合に向かって全員で挑めるチャンスを自分たちでつかみ取ったので、次のステージに行けたのが一番うれしい」と声を弾ませた。
日本は下馬評を覆し、強豪国スペイン、ドイツを破って、勝ち点6でE組を1位通過。「しっかりとこの(厳しい)グループで勝ち残ったことは紛れもなく僕らの力だと思うので、それは少しは自信を持っていいところじゃないかな。今回に限っては勝ったという結果が自信になるし、こういうことの積み重ねが強豪国になると思う。外野が何と言おうと、自分たちが自分たちを信じることが大事」とうなずいた。