後半ロスタイムの“肩組み応援”を提案したのは誰? 久保「一人しかいないですよね」
「カタールW杯・1次リーグE組、日本代表2-1スペイン代表」(1日、ドーハ)
ドイツ撃破に続き、無敵艦隊スペインも沈めた森保ジャパン。後半ロスタイムにはベンチの控え選手らが肩を組んで、ピッチの11人に熱い声援を送り続けた。
試合後、肩組みは誰のアイデアかと問われたMF久保建英は、「一人しかいないですよね。言わなくてもわかると思うので」と、あえて名前は出さずに笑みを浮かべた。
そう、言わなくてもわかる。恐らく、いや間違いなく、DF長友佑都だろう。チームを盛り上げ、一丸ムードを作るのはいつもこの男だ。
ドイツが4-2とコスタリカをリードし勝利が確実視される中、日本はスペインに追い付かれて2-2で引き分けてしまうと一転、1次リーグ敗退に追い込まれる。そんなギリギリの状況下で、36歳のベテランは率先してチームを盛り上げ続けた。
「みんなに『イエローもらうから静かにしててくれ』って言われてましたけど(笑い)。それでも『一枚ももらってないからいいんだよ』って」。久保はみんなで肩を組んでいた際の様子をこう振り返った。
3試合連続でスタメン出場した長友は前半限りで退いたが、持ち前の粘り強い守備と抜群の運動量でスペインに立ち向かった。ドイツ戦の試合後に続き、この試合の勝利後も「ブラボー!この気持ち、ブラボー!」と絶叫し、勝利の余韻に浸った。
「ああいう熱い選手がチームの雰囲気を良くしてくれる」と久保は言う。ピッチの内外で替えが効かない男。日本代表においてその存在はまさに、唯一無二である。