森保監督 英断の冨安投入「決断難しかった」 警告受けたCB3人残し5バックの右へ

 後半、スペインの攻撃に立ちはだかる冨安健洋(撮影・金田祐二)
 ゲキを飛ばす森保監督(撮影・金田祐二)
 日の丸を手に笑顔の板倉滉、堂安律、冨安健洋(撮影・金田祐二)
3枚

 「カタールW杯・1次リーグE組、日本代表2-1スペイン代表」(1日、ドーハ)

 森保一監督(54)の英断が2度目の「奇跡」を呼び込んだ。

 2-1の後半24分、鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト)に代えて守備の“切り札”冨安健洋(アーセナル)を投入。右太もも裏の違和感で試合2日前まで別メニュー調整が続いていた背番号16を5バックの右サイドに配置した。

 「決断が難しかった」と森保監督が認めたように“賭け”の側面もあった。前半だけで板倉滉(ボルシアMG)谷口彰悟(川崎)吉田麻也(シャルケ)のセンターバック(CB)3人が警告を受けていた。相手にボールを握られ、守備陣が負担を強いられる展開では、CBの一人が2枚目の警告で退場となっても不思議ではなく、CBとの交代に踏み切るのが常道とも思えた。

 森保監督も「前半3人のCBがイエローをもらったので、どこまで我慢すべきか、もしかしたら退場者が出るかもしれない」と頭を悩ませたことを明かした。それでも「リードしたときにはトミ(冨安)の力を貸してもらって試合を締めようと考えていた」と、CB3人を残した上に冨安の起用で守備の強度を増すことを選択。スペインの猛攻をしのぎ切った。

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