FIFA公式「錯覚」カメラアングルで日本VAR弾「三笘の1ミリ」説明
FIFA公式ツイッターが3日未明に動画を連続で投稿。W杯カタール大会で、日本がスペインに勝ち越したMF田中碧のゴールをアシストしたMF三笘薫のラストパスについての見解を示した。
1日の「日本-スペイン」戦では、田中のゴールについてビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が画像を確認。約2分半を要してゴールが認められていた。日本の“VAR弾”による勝利でドイツの1次リーグでの敗退が決定。生き残りを分ける判定となっただけに、大きな話題となった。
FIFAは公式ツイッターに動画を連続で投稿。1つは三笘が折り返した瞬間のもの、もう1つはボールをライン際に置いてカメラをぐるりと回して撮影したものだった。
三笘の動画には「スペインに2-1で勝利した日本の2点目は、ボールがラインを割っていたかどうか、VARでチェックされました。ビデオマッチオフィシャルがゴールラインカメラの映像を使って、ボールがまだ部分的にライン上にあるかどうかをチェックしました。」と状況説明が添えられた。さらに、ボールを置いた動画では「他のカメラは誤解を招く画像を提供する可能性がありますが、利用可能な証拠によると、ボール全体がプレー外ではありませんでした。」と説明されている。
例示された動画は、冒頭部分ではグラウンドの内側から撮影しており、一見、ボールが外に出ているように見える。しかし、そのままぐるりとカメラアングルが変わり、真横からの映像になると、ボールの端がラインにわずかにかかっているというものだった。1カットでカメラアングルが移動することで、ボールの位置は同じでもアングルによってはボールが出ているように「錯覚」してしまうことを具体的に示した形となっている。