日本代表・吉田麻也「どうあがいても長谷部誠にはなれない」主将として粉骨砕身の4年間

 「カタールW杯・1回戦、日本代表1(PK1-3)1クロアチア代表」(5日、アルワクラ)

 日本は前回準優勝のクロアチアにPK戦の末、敗れた。吉田麻也(34)=シャルケ=は今後の日本代表への関わりを問われ、「ゆっくり考えます」と話すにとどめた。

 主将として、死力を尽くした4年間だった。再び8強への壁にはね返され、吉田のW杯が終わった。最後尾で体を張り、前回準優勝国を最少失点に抑えた。PKでは4人目を務め、左隅を狙ったが、GKの右手にはじき出された。「この壁を破るためにチャレンジしてきた。最後に結果が出なくて本当に悔しい」。目を潤ませ、失望の色は隠せなかった。今後の代表活動については「ゆっくり考えます」と明言を避けた。

 18年ロシア大会後に長谷部から主将を引き継いだ。4年前の7月3日、敗れたベルギー戦の翌日に長谷部が代表引退を表明すると、吉田は人目もはばからず嗚咽を漏らした。後継者として期待されても、「どうあがいても長谷部誠にはなれない」と語っていた。

 4年の歳月で、長谷部から受け継いだキャプテンマークは、すっかり左腕になじんだ。「当初はすごく長谷部さんを意識していたが、ある時からあまり比べなくなった。自分には自分の良さがあると思えた」。前任者の影を追うことはやめた。

 最終予選の苦境も「自分たちがまいた種」と受け入れ、予選敗退に至れば「すぱっとやめようと思っている」と代表引退までも明言した。全身全霊をかけて、日本代表としての重責と真摯に向き合い続け、日本サッカーの未来のために骨身を削った4年間だった。

 「新しい景色」には届かなかった。「W杯でどう勝てるか、どう戦わないといけないか、ずっと考えてやってきた」。何が足りなかったのか。今はまだ、答えが見つからない。「日本のサッカー全体で次の4年間、そこをどう越えていけるかを考える戦いが始まる」と力を込めた。

 「明日もみんなで練習したかったし、少しでも長くこのチームでやりたかったけど、終わってしまった」と無念さをにじませた。冨安、板倉らの名前を挙げ、次世代の守備陣に期待を寄せたが「僕はもう、そこには…」と言葉を濁した。国際Aマッチ出場通算126試合。代表引退を示唆して、自身3度目のW杯から去った。

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