森保JAPAN帰国 650人のブラボーに吉田麻也ら感謝「一人一人と握手したい(笑)」
サッカーW杯カタール大会を終えた日本代表の森保一監督(54)と、主将の吉田麻也(34)=シャルケ=や堂安律(24)=フライブルク=らが7日、成田空港着の航空機で帰国した。史上初の8強進出は逃したものの、1次リーグでは強豪ドイツ、スペインを破って下馬評を覆し首位突破。2大会連続の16強に入った日本代表に対し、空港に詰めかけたファン約650人が「ブラボー!」と出迎えた。日本協会によると選手18人が帰国。森保監督、吉田らは成田市内で会見し、日本からの応援に感謝した。
熱戦の余韻が残る中、森保ジャパンが帰国した。現地では日本国内での熱狂ぶりが分からなかったという森保監督は「こんなに日本の皆さんに喜んでいただけるとは思っていなかったので空港で驚いた」と目を丸くし、「出迎えていただいて幸せな気持ち」と感謝。吉田も「とても幸せな気持ち。本当だったら一人一人と握手したい(笑)。今回、苦しい時期をみんなで乗り越えて一緒に戦ったので、こういう一体感がうれしかった」とうなずいた。
今大会は1次リーグで優勝経験国のドイツ、スペインと同じ“死のグループ”に入ったが、2度も大金星を奪い首位で突破。決勝トーナメント1回戦のクロアチア戦はPK戦で沈み、8強という目標には届かなかったものの、強豪と渡り合い世界に衝撃を与えた。
チーム解散時に感極まったという吉田は「泣きすぎて体調を崩して、すこぶる体調が悪い」と苦笑い。「目指すところ(8強)にたどり着かなかったが、チーム一丸となって戦えた。今までで一番短いW杯だったが一番楽しかった」と振り返った。
森保監督は「順位的な歓喜にはならなかったが、全力を尽くせた」と納得の表情。選手として93年W杯最終予選での“ドーハの悲劇”を経験しており「チームが一体になってW杯優勝経験のある国を破ることができて、本当に素晴らしい経験ができた。『ドーハの悲劇』から『ドーハの歓喜』を味わわせてもらった」と感慨を込めた。
4年間の戦いを終え「選手たちは新しい時代を見せてくれたが、まだ入り口に過ぎない」と指揮官。「より高いレベルを目指し、世界基準で何をすべきかを意識して常に成長してほしい」と期待のゲキを送った。