ネイマール「悪夢」 ブラジル代表通算最多得点もPK負けに顔覆い涙
「カタールW杯・準々決勝、ブラジル代表1(PK2-4)1クロアチア代表」(9日、アルラヤン)
泥だらけのユニホームで顔を覆って泣いた。「王様」ペレに並ぶブラジル代表の通算最多77点目はネイマールにとって、悲しい記憶として刻まれた。試合終了から2時間たっても「悪夢のようだ。何が起きているのか信じられない」と視線は宙をさまよった。
0-0の延長前半ロスタイム。中央でボールを持つと、左のロドリゴ、そして前のパケタと壁パス。相手の間を割ってゴール前へ進入し、GKをかわして右足で決めた。
待望の得点を奪ったが待っていたのは残酷な結末だった。5番目のキッカーに指名されたPK戦。エースに出番は回ってこなかった。最後のW杯になるのか。「正直分からない。頭が熱くて、今話すのは良くない。何も保証はできない」。消え入る声でつぶやいた。