クロアチア粘った4強 PK戦で優勝候補倒し「最高の勝利」
「カタールW杯・準々決勝、ブラジル代表1(PK2-4)1クロアチア代表」(9日、アルラヤン)
3度目優勝を目指すアルゼンチンと前回準優勝のクロアチアがともにPK戦を制して準決勝に進出。クロアチアは6度目の優勝を狙ったブラジルと1-1で延長を終え、PK戦を4-2で制した。クロアチアは日本を下した決勝トーナメント1回戦に続いて2試合連続でPK勝ちした。
日本との激闘から中3日。クロアチアが驚異的な粘りで再びPK戦に持ち込み、優勝候補ブラジルを倒した。延長までの120分でも決着しない消耗戦を制し、ダリッチ監督は「われわれにとって史上最高の勝利の一つ」と余韻に浸った。
延長前半終了間際にネイマールに先制されたが、追い込まれてから真骨頂を発揮。残り5分を切ってからつないで攻め上がり、左からの折り返しにペトコビッチが左足で合わせた。相手に当たって少し軌道が変わったシュートが入り、敗色濃厚だった流れを取り戻す。精神的優位に立って得意のPK勝負に引きずり込んだ。
先蹴りで4人全員が決め、ブラジルの4人目がポストに当てて勝負あり。リバコビッチは「自分たちは戦士のように育てられている。それが成功の秘けつ」と胸を張った。
前回大会と合わせて通算4度のPK戦を全て制する勝負強さで、今大会も4強入り。ダリッチ監督は「期待されていなかったと思うが、2大会連続なのでサプライズではないはず」とプライドをにじませた。