モドリッチ不発 クロアチアは3位決定戦へ「もう一度ファンを喜ばせたい」
「カタールW杯・準決勝、アルゼンチン代表3-0クロアチア代表」(13日、ルサイル)
アルゼンチンが前回準優勝のクロアチアに3-0で快勝して2大会ぶりに決勝へ進んだ。決勝トーナメント1回戦でPK戦の末に日本を退けたクロアチアは17日(日本時間18日未明)の3位決定戦に回る。
クロアチアの百戦錬磨、モドリッチは戦況を変えられず、決定機は少なかった。4度目のW杯を戦う37歳の主将は「肉体より、精神的にまず回復しないと。もう一度ファンを喜ばせたい」と、3位決定戦をにらんだ。
モドリッチが「PKの前まではアルゼンチンに何もさせていなかった」と振り返るほど、序盤はボールを支配し、ゴールに近づいていたのはクロアチアだった。前半32分、日本、ブラジル戦と2試合連続で最優秀選手に輝いたGKリバコビッチが、縦パスで抜け出したアルバレスを倒してPKに。今大会PK戦でW杯記録に並ぶ計4本を止めた守護神はメッシの狙いを読み当てたが、強烈な一撃を防げなかった。
有望な若手は出てきているが、前回大会経験者は30代が多い。ダリッチ監督は「おそらく、この世代最後のW杯だろう」と言う。後半36分に主将に代わってピッチに入った24歳のマイエルは「ルカ(モドリッチ)とは長く一緒にプレーしたい」と話したが、一時代の終わりは確実に近づいている。